先週、不透明なマクロ経済環境のため、仮想通貨市場は大幅に縮小したが、一部の名の知れないコインでは著しいリターンを得た。
出来事:先週、仮想通貨取引所クリプトドットコムの(Crypto.com)のネイティブトークンであるCROが21.89%急伸し、最もリターンを上げた。
この急伸は、株式に連動するETFの立ち上げを目指してトランプ大統領が所有する企業トランプメディアアンドテクノロジーグループ(Trump Media and Technology Group)との提携が発表されたことによってもたらされた。その後、同社は米国証券取引委員会(SEC)による執行措置の終了を宣言したが、これによってトークンの価値はさらに向上した。
プライバシーに焦点を当てた仮想通貨のZECも先週21%以上急伸し、CROにわずかながら遅れをとっている。興味深いことに、このコインはビットコイン(BTC)のコードベースに基づいて構築されており、またこのコインもビットコインと同じ21百万個という固定供給の特徴を持っている。
新ブランドとなったGameFiネットワークFourのトークンであるFORMは、その次にリストアップされた。先週、このコインはミームコイン向けのエコシステムであるFour.meme に対する関心が高まる中、史上最高の2.62ドルを記録した。
仮想通貨 | 上昇/下落 | 価格 |
Cronos(CRYPTO: CRO) | +21.89% | 0.1001ドル |
Zcash(CRYPTO: ZEC) | +21.86% | 38.13ドル |
Four(CRYPTO: FORM) | +21.15% | 2.38ドル |
関連リンク: シバイヌがビットコインとイーサリアムよりもリテール投資家を引き付けたが、大型投資家が一段と注目する理由は何?
その他、総じては暗いニュースが目立った。ビットコインの価値は5%以上下落し、イーサリアム(CRYPTO:ETH)も二桁の損失を出した。
XRP(CRYPTO: XRP)や、ソラナ(CRYPTO: SOL)といったトップアルトコインも、それぞれ14.83%と10.06%の減少を記録した。
比較的、ミームコインの筆頭ドージコイン(CRYPTO:DOGE)とシバイヌ(CRYPTO:SHIB)の損失率は少なかった。それぞれ、5.80%と5.75%の下落にとどまった。
仮想通貨市場も急落し、トランプ大統領の関税「解放の日」 に向けた注目が高まっている中、仮想通貨市場も株式市場と同様の下落を見せた。
総じて、リスクを避ける姿勢が高まっている。先週、仮想通貨市場の総合時価総額は6%減の2.64兆ドルとなった。
写真:ShutterstockのCMP_NZ
次の記事: