米国の制裁を受けた中国との貿易摩擦が深刻化する中、ビットコイン(仮想通貨:BTC)は遂に株価と相関を持つようになったかもしれない。しかし、アナリストは結局、ビットコインがリスクオンの部分から切り離されると予測している。
出来事: Transform VenturesのCEOであり、「ビットコインスーパーサイクル」という本の著者でもあるマイケル・ターピン氏はBenzingaに語った、というのは、続けて、現在の制裁戦争が不況を招き、供給チェーンを混乱させ、失業を発生させ、労働者を移動させる可能性があると述べた。
特に、米国が2025年に景気後退に陥る確率は、ビットコインを基盤とする予測プラットフォームPolymarketによれば50%だった。トランプ大統領が水曜に、制裁に90日間の休戦を宣言するまでは、この確率は66%だった。
ターピン氏は「しかし、この先もやはり低金利と大規模なマネー印刷が不可避になる。これによって株式市場からビットコインがより独立するようになるはずだ」と予言している。
これに対し、分散型インフラストラクチャー・プロバイダーであるPolyFlowのCFOであるチャック・ジャン氏は、多くの人がビットコインを「デジタルゴールド」というより、他のリスク資産のように扱っていると述べた。
特筆すべきは、今年の初めにはビットコインとS&P 500の相関関係は0.45であったが、この記事の執筆時点では0.67に上昇しているということだ。これはThe Blockによるとのこと。
ジャン氏は「とは言うものの、今度こそ市場でビットコインがヘッジする能力について、より正確なデータが集まることを期待している」とも付け加えた。
なぜ重要なのか: いくつかのコメントは、ビットコインが関税の混乱からより強く浮上し、強力なインフレヘッジとして機能するという考えを支持している。
Bitwise Asset Managementの最高投資責任者であるマット・ホーガン氏は、トランプ大統領が関税を押し通す姿勢と、最高経済顧問が意図的に弱いドルに動くとのコメントがビットコインにとっては「重要なインプリケーションを持つ可能性がある」と述べた。
以前、BitMEXの共同創業者であるアーサー・ヘイズ氏は、量的緩和のような経済政策は、投資家がビットコインをヘッジすることにつながると述べた(英文記事)。
株価の動き:記事執筆時点でビットコインは24時間で5.46%上昇し、81,753.28ドルで取引されている。年初来では、ビットコインは13.31%減少している。 Benzinga Proのデータによれば。
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写真:ShutterstockのBukhta Yurii氏