12万4,000ドルのサポートへの転換を果たした後、ビットコイン(CRYPTO:BTC)はこれまでにない大きな疑問に直面している。それは、ETF需要が過去の資金流入の頂点を書き換えられるかどうかである。
ビットコイン、12万4,000ドルの壁を新たな発射台に

BTCの新たなサポートレベル(出典:TradingView)
テクニカル分析:ビットコインは12万~12万4,000ドルの天井を明確に突破し、重要な抵抗線をサポートに転換した。
日足チャートでは20日、50日、100日の指数移動平均線を上回っており、11万3,000ドルから11万8,000ドルの間に重なっている。
1万7500ドルの200日EMAは引き続き長期的な安全策となるが、トレーダーは12万4,000ドルの水準をモメンタムが14万5,000ドルまで拡大するかを決める線と見ている。
ETFへの資金流入は12億ドルに、ウォール街の関与大きく
ETFへの資金流入がこの動きを促した。Sosovalueのデータによると、月曜日に報告された12億ドルの純資金流入のうち、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust(NASDAQ:IBIT)が9億7,000万ドルを獲得したことが明らかになった(出典:ブルームバーグ)。
これによりIBITは運用資産1兆ドルに迫る規模となり、ブラックロックのETFの中で最も収益性の高いものとなった。
この規模はビットコイン取引におけるウォール街の役割の高まりを浮き彫りにしている。
しかし、過去の事例が状況を複雑にしている。これまでに見られた10億ドルの資金流入は、3月、11月、7月のいずれも地元のトップと一致していた。
オンチェーンデータがトレーダーの意見を分ける

Coinglassによると、10月7日の取引所の資金流出入では、約7,800万ドルのマイナス収支が記録されており、保有者が暗号通貨を取引所から引き出していることが示唆されている。
これは通常、長期保管に対する信任投票として読まれる。
ただし、ETFの買い越しと取引所の流動性の低下が組み合わさったことにより、価格は幅広い本質的な需要よりも短期的な投機によって動かされている可能性がある。
なぜ重要か
ビットコインが12万4,000ドルの水準を突破したことは、抵抗線がサポートに転換した以上の意味を持つ。
この動きはETFへの資金流入が流動性を促す一方で取引所の資金収支がマイナスとなり、需要が集中するにつれて供給が消えていくというテクニカルな状況を同時に生み出している。
このような取引所のスポット供給減少とETFの資金蓄積の記録的な一致は、過去のサイクルには見られなかった。
価格が20日、50日、100日のEMAクラスターの上に留まり、ETFが供給の吸収を続けた場合、ブレイクアウトがどのように維持されるかに構造的な変化があることを示す可能性がある。
短期的な株価上昇ではなく、市場はビットコインが12万4,000ドルの水準を次の大きな上昇のための発射台として確立できるかを試しているのかもしれない。
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