半世紀以上にわたり投資界で伝説的な存在であるバークシャー・ハサウェイの会長であるウォーレン・バフェット氏の株式選びは、経験豊富な投資家や新米投資家にとっても熱い関心を寄せられている。
しかし、バフェット氏は仮想通貨とその関連投資に対しては、自身の投資ポートフォリオを大きく上回る利益を上げているものの、依然として強硬な態度をとっている。
出来事:9月末の時点で、株式時価の点から見れば、バークシャー・ハサウェイにとって最大の保有株は、米国証券取引委員会(SEC)の提出書類によると、その時点で約700億ドルの価値を持つアップル(NASDAQ:AAPL)であった。
このアップル株の保有割合はバークシャー・ハサウェイのポートフォリオにおいて26.24%を占めていた。過去1年間にわたり、同社の株は21.64%上昇している。
しかし、株価の上昇率は、わずか1年前にローンチされたiShares Bitcoin Trust ETF(NASDAQ:IBIT)のリターンに比べれば何のそのだ。
IBITの株価は、過去1年間で93.23%、過去6ヵ月間で64.63%上昇している。
ところが、これらの卓越したリターンにもかかわらず、このETFやその他の仮想通貨による投資商品は、バフェット氏のレーダーに乗り込むことができていない。いったんバフェット氏が肩を持ったら、それにかかっては厳しい批判を浴びせられることだろう。
なぜ重要か:これまでの卓越したリターンにもかかわらず、このETFやその他の仮想通貨による投資商品は、バフェット氏のレーダーに乗り込むことができていない。いったんバフェット氏が肩を持ったら、それにかかっては厳しい批判を浴びられることだろう。
2018年には、バフェット氏が有名になった「仮想通貨には悪い結末が待っている」という予測も、そういった背景によるものだろう。そしてビットコインに対してはもっと厳しい言葉を使っている。経験豊富な投資家としては、「ビットコインはそれを飲んだラットの百倍の毒を持っている」とまで述べているのだ。
特筆すべきは、バークシャー・ハサウェイの会長が、ビットコインや仮想通貨についてここ数年で一切触れていない点だ。これは、トータルの時価総額が数兆ドルに達しているにもかかわらずの話である。
株価の動き:月曜日の取引日、アップル株は株価227.64ドルで0.01%の上昇で終了。これは Benzinga Proのデータによると、今年の初めから9.09%下落したことを意味する。
月曜日、IBITの株は株価55.40ドルで1.70%上昇し、年初来では4.39%上昇した。
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