カリフォルニアの有権者が新たな議会地図案を承認し、これによって民主党が来年5つの下院議席を獲得する可能性が高まった数時間後、カリフォルニア州の共和党は訴訟を起こした。
共和党は、この地図案は50号提案として可決され、民主党のギャビン・ニューサム知事の支持を受けているが、違法に人種を優先しヒスパニック系有権者に有利になったと主張している。共和党は、この動きは憲法の平等保護条項および選挙権規定に違反すると主張している。
ニューサム知事は「訴訟は失敗する」と発言
この訴訟は、現在米国司法省で市民権担当の補佐司法長官を務めるハーミート・ディロン率いるカリフォルニア州のディロン法律事務所によって水曜日にカリフォルニア州中央地区の米国地方裁判所に提出された。
ディロン法律事務所の選挙法弁護士、マーク・マウザーはX（旧Twitter）でニューサム知事に宛てて、「裁判所に対し、あなたの違憲な行為について訴訟を行っている間、旧地図を有効のままにするよう求める」と投稿した。
これを受けてニューサム知事の報道官は、訴訟文書はまだ目を通していないが、「訴訟は失敗するだろう」と述べた。
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オバマ、ハリスは50号提案を支持、JDヴァンスは不公平と非難
50号提案は、副大統領JDヴァンスが共和党に対し、民主党の攻撃的な再選挙区戦略に匹敵するよう求めたことへの対抗策と見なされており、ヴァンスはカリフォルニア州が不法移民の存在に不当に恩恵を受けていると主張した。
バラク・オバマ元大統領はニューサム知事の再選挙区編成案を支持し、テキサスでの共和党の動きを受け「賢明で節度あるアプローチ」であると説明した。カマラ・ハリス元副大統領もカリフォルニア州の50号提案への支持を表明している。
一方、火曜日の選挙結果では民主党の勝利が目立ち、バージニア州とニュージャージー州の新知事にそれぞれアビゲイル・スパンバーガーとマイク・シェリルが選ばれた。ニューヨーク市では、34歳の民主社会主義者ゾフラン・マンダニが初の南アジア系市長として歴史的な勝利を収めた。
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