Keurig Dr Pepper Inc. (NASDAQ:KDP)は2025会計年度第3四半期の財務実績発表後の月曜日に株価が上昇した。市場予想を上回る純売上高を達成し、その後通年の売上予想を引き上げている。
財務ハイライト
Keurig Dr Pepperは、アナリスト合意予想と一致する調整後1株当たり利益(EPS)54セントを報告した。四半期売上高は43億1000万ドルに達し、前年同期比で10.7%の増加となり、ウォール街予想の41億5000万ドルを上回った。
純売上高は為替の影響を除いても10.6%成長している。この成長は、6.4%の数量増/ミックスおよび4.2%の有利な純価格によるものだ。GHOSTの買収により、数量増/ミックスの成長に4.4ポイント寄与している。
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セグメント別の業績は以下の通り。米国向け清涼飲料の純売上高が前年同期比14.4%増の27億ドル、米国向けコーヒーが同1.5%増の9億9100万ドル、国際部門の純売上高は同10.5%増の5億8000万ドルとなった。
収益性とキャッシュフロー
売上は力強かったが、マージンは収縮した。調整後営業利益は前年同期比3.8%増の10億9000万ドル、調整後純利益は同6.5%増の7億3800万ドルとなった。
しかし、調整後営業利益率は前年同期の27.0%から25.3%に縮小、調整後売上総利益率も56.0%から54.6%に縮小した。それでも売上総利益は前年同期の21億8000万ドルから23億5000万ドルに増加している。
同社は第3四半期に6億3900万ドルの営業キャッシュフローと5億2800万ドルのフリーキャッシュフローを計上した。四半期末時点の現金および現金同等物保有額は5億1600万ドルだった。
経営陣の見解
ティム・コーファー最高経営責任者(CEO)はパフォーマンスについて、”強力なイノベーションと市場での実行により、主要カテゴリーでの市場シェア獲得を促進した。加えて、インフレ圧力を相殺するための規律ある施策が着実な利益とフリーキャッシュフローの成長に寄与した”とコメントした。
今後の戦略についてCoferは、”当社の基盤となる事業の強みを維持することに注力する一方、今後の変革に向けて慎重に準備を進めている。まずはJDE Peetの買収と統合を行い、その後2社に分離して有利なプレイ専業企業とする計画だ”と述べた。
見通し
2025会計年度の為替を除く純売上高成長のガイダンスを、これまでの一桁半ばから一桁後半に引き上げた。
また調整後希薄化EPS成長の見通しを一桁後半で推移すると再確認した。
同社は為替レートの変動が年間の売上高・純利益の成長に0.5ポイントの逆風となると予想している。
KDP株への投資を検討している投資家は、First Trust Nasdaq Food & Beverage ETF(NASDAQ:FTXG)やInvesco S&P 500 Equal Weight Consumer Staples ETF(NYSE:RSPS)を考慮に入れても良いだろう。
価格の動き: 月曜のプレマーケットでKDP株は7.88%上昇し、29.30ドルで取引されていた。
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