コスタリカの憲法裁判所は、大麻の成人による使用の合法化を問う国民投票に反対する判決を下した。判決によると、この法案は国際条約との衝突があるため、法案は不成立となった。裁判所は、法案の根幹は1961年の麻薬単一条約(法律番号4544号、1970年3月18日承認)および1972年6月10日の法律番号4990号および国際向精神薬物条約に違反していると指摘し、また、1990年9月25日に承認された法律番号7198号で採択された国連麻薬密売防止条約にも違反していると断言した。
“第23,383号法案は『娯楽用大麻の統制と規制に関する法』と題され、法案の本質は1961年の麻薬単一条約(法律番号4544号、1970年3月18日承認)および1972年6月10日の法律番号4990号および国際向精神薬物条約に違反しているため、法案は憲法に違反している」と裁判所は裁定した。
この提案は、国民投票に賛成を求める署名を収集する役割を果たしていたエリック・ゴンザレス・カマチョ氏によって主導されたが、最高選挙裁判所によって憲法第4条の違反が問題視され、この法律案は憲法違反であるという判決が下された。
2年前、コスタリカのロドリゴ・チャベス大統領は、犯罪の減少と税収の増加を目的として、娯楽用の大麻を合法化し規制する計画を発表しました。 「大麻の合法化は、利用者に安全なアクセス機会を提供する一方で、犯罪組織の利益を断つことになります」とチャベス大統領は述べ、「新規の雇用の創出など、経済的な恩恵も強調した」と追加した。
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大麻に関わる最近の出来事
コスタリカは既に医療大麻の使用とヘンプの産業加工を合法化しており、来年1月にはこの国の薬局で大麻製品の販売が開始されることが確認されている。
この販売は、一般大衆に対する医療大麻の新たなアクセス機会の幕開けとなるだろう。
2年間にわたり、農畜省(MAG)はヘンプの栽培および誘導品の製造に対して57の免許を発行した。各免許の有効期間は6年だ。
写真:24K-Production提供、Shustterstockより