イーロン・マスク(Elon Musk)率いるロケット製造企業スペースX(SpaceX)は、同社のスターシップ宇宙船(Starship)打ち上げ機の次にして6回目の飛行を、11月18日にも実施する予定であると発表した。
出来事 スペースXは「開発試験において通常のスケジュール通り、スケジュールは柔軟であり変更の可能性があります。最新情報をお知らせするため、こちらのアカウントをチェックし続けてください」とコメントしている。
次回の試験飛行では、最後の飛行と同様に、スターシップのブースターを打ち上げ場所で回収し、上段ステージをインド洋に着水させることを目指している。
スペースXは、第7回目の飛行試験に計画されたものをはじめ、将来のスターシップの宇宙船は、「大幅なアップグレードを実施することになる」としている。それによると、これからの宇宙船には、再設計された前部フラップ、大型の推進剤タンク、最新世代のタイルおよび二次的熱保護層が搭載される予定だという。
過去の飛行 スターシップの5回目の飛行試験(10月)結果として、宇宙船はスターベースから打ち上げられ、スターシップを宇宙に向かわせた後、ブースターが地球に帰還した。その後、ブースターはスターベースの打ち上げタワーによって回収された。
一方、スターシップは宇宙に向かい、インド洋の目標地点に着水した。
ブースターの回収は同試験飛行の主要な目的の1つであり、その結果、スターシップの設計が再利用可能であることが実証された。スペースXは、スペースフライトのコストを低減することができるように、完全に再利用可能な宇宙船をスターシップにすることを目指している。
なぜ重要か スターシップは、NASAが持つ再度の月面着陸の夢を実現させるための重要な技術である。
2026年9月より前に打ち上げられることはないとされるNASAのアーテミス3号ミッションでは、スペースクラフトの月面着陸機が、スターシップ宇宙船の月面着陸機の派生型を活用して、再度、人類が月の表面に着陸することが期待されている。人類が最後に月に降り立ったのは1972年、当時のアポロ17号のミッションである。その後、有人宇宙船は地球の低軌道を超えることはなかった。
一方、マスク氏は、スターシップに乗り込んで人類を地球の隣にある火星に連れて行くことを狙っている。9月、マスク氏は、最初のスターシップの火星への打ち上げが2026年に行われ、その際には乗員はいないと発表している。
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写真提供:SpaceX