AI(人工知能)サーバー製造大手Super Micro Computer Inc(NASDAQ:SMCI)は、同社の資本調達をサポートするためEvercoreに依頼することを決定し、Bloombergが知る情報筋を引用して伝えた(リンク)。
同社の資本調達は、内部統制を評価するため、同社は金融報告に関する年次報告書を8月の締切前に提出できなかったため、潜在的な上場廃止の防止を目指したものだ。
この報告によると、Super Microは、同社の株主たちからも関心を持たれているように、潜在的な公開株式への私募資本(PIPE)の資金調達を検討中だ。
PIPE資金調達は、企業が資本を比較的迅速に調達するための方法であり、その結果、既存の株主の株式が希薄化されるという結果になる。
月曜のプレマーケット取引で株価が約12%下落している。
これにより、AI向けの最高級のチップが必要となる(NASDAQ:NVDA)などの企業からの需要により、AI(人工知能)最適化サーバーの持続的な利益についての懸念が株式市場で表面化している。
Super Microの監査役であるアーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young)は、同社のガバナンスに関する懸念を示し、株価の急落を引き起こしたが、株式の価値は一旦急落した。
12月上旬には、この辞任に関連する独立特別委員会が調査を行い、同社の経営陣や取締役会に違反があったという証拠は見つからなかった。
なお、この発表以降、Super Microの株価は30%以上上昇している。
また、Super Microは特別委員会の勧告に基づいて、新たな財務最高責任者を探し始めている。
Super Microが報告書の遅延提出に至るまでの経緯は、同社が会計とガバナンスに関連する問題を示したヒンデンブルグリサーチ(Hindenburg Research)による調査報告に続いて起きたもので、ヒンデンブルグリサーチの報告書が株価の急落を引き起こし、米連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出した。
同社は6月30日に終了した2021年度決算報告書と、9月30日に終了した結果に関する四半期報告書をまだ提出しておらず、2月25日までに資料の提出を予定している。同社は、米証券取引所(NASDAQ)からこの資料の提出期限が延長されている。
Super Microの株式は、AIブームの支持を受けて、年初来で28%上昇した。
JPモルガン(JP Morgan)のアナリスト、サミク・チャッタージ(Samik Chatterjee)氏は、大手顧客があり、注文割り当てに大きな変更がないというSuper Microの優れた財務基盤について分析し、市場の噂についても言及した。
アナリストはまた、遅くとも2025年の末までに、NvidiaのBlackwell製品ラインに関連する成長機会にも注目し、これによりSuper Microはカスタマイズされた製品を提供するための幅広い需要を創出することができるだろうという見解を示している。
株価の推移:月曜日の最終確認時点のプレマーケット取引で、株価は13.30%下落の31.60ドルになっている。
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