トランプ政権がエネルギースタープログラムを終了する計画を立てている。
エネルギースタープログラムは1992年に開始され、米国の企業と家庭がエネルギー費用を5000億ドル以上節約し、排出量も削減するのに役立ってきた。
出来事 環境保護庁(EPA)で行われた内部会合で、エネルギースタープログラムが終了し、大気保護局が閉鎖されるという当局の見解が明らかになった。
直接の確認はなされなかったものの、報道官はCNNに対し、この動きによって「アメリカの偉大な復活を促進するにはこの方がより良い」と語った。
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なぜ重要なのか エネルギースタープログラムは議会の両党に訴求する力を持っているが、最近では環境規制に関する政治的論争に巻き込まれている。
先月、トランプはシャワーヘッドの水圧規制を緩和する大統領令に署名した。エネルギースタープログラムの終了は、EPAによるバイデン政権時代の他の気候政策の打倒とともに、警告が出される事態となっている。
非営利団体連合エネルギーを節約する会(Alliance to Save Energy)のポーラ・グローバー会長は、家計支出への影響についても指摘した。「たった1年間で3200万ドルでエネルギースターは米国の家庭に対し、年間400億ドル以上のエネルギー費用を節約するのに役立っている。これは連邦が投資した1ドルあたり350ドルの収益である」と彼女はCNNに語った。
今回の動きは、パリ協定から離脱や、清潔エネルギープロジェクトへの支出削減の提案など、米国が気候変動にどのように対処していくかにも大きな影響を及ぼすと思われる、長い一連の政策変更の一環だ。
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