世界最大の資産運用会社であるブラックロック(BlackRock)が、ビットコイン(仮想通貨:BTC)の有限な供給量の証明を事実上否定する内容を説明する動画に一行加えたことで、ビットコイン保有者の間で心配の声が上がっている。
出来事:3分間の動画は、ビットコインの技術的詳細とその価値提案を説明しており、これは様々なXユーザーによって共有されたものだった。この中には、マイクロストラテジー(MicroStrategy)の共同創業者であるマイケル・セイラー氏も含まれている。
動画がビットコインの固定供給部分に到達したときに、テキストの免責事項が明らかにされ、「ビットコインの供給限度の2,100万には変更がない保証はありません」との声明がなされた。
BlackRock explains #Bitcoinpic.twitter.com/X2fPl8tL2s
— Michael Saylor⚡️ (@saylor) December 17, 2024
これでビットコイン保有者の間で不安が募った。ユーザーであるプレーリーバナナ(The Prairie Banana)が偽名で投稿し、なぜこのような免責事項が挿入されたのか疑問に思った。
アレキサンダーという名のもう1人のユーザーは、別のユーザーの投稿で、「うーん、ブラックロックはBTCの上限を増やすためのハードフォークの実装方法をすでに考え始めているのかな?」と述べた。
ジョエル・バレンズエラ氏(Joel Valenzuela)は、仮想通貨Dashのマーケティング・ビジネス開発責任者として、強い暗示を述べ、さらには「ビットコインを乗っ取る」説までをも提唱した。
THIS IS NOT AN ALTERED SCREENSHOT
Michael Saylor, the unequivocal face and most influential person in Bitcoin today, posted a video from BlackRock with a really interesting disclaimer:
"There is no guarantee that bitcoin's 21 million supply cap will not be changed."
They're… pic.twitter.com/Xg3sQP9BJw
— Joel Valenzuela (@TheDesertLynx) December 18, 2024
ブラックロックは、Benzingaからの説明を求めた要請には即座には回答していない。
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今回の出来事が重要な理由:長い間、ビットコインを支持する者は、21百万ドルの供給限度を金貨と同じように資本保全の手段として積極的に推進してきた。
理論的には、供給限度は変更可能だが、ネットワークが分散型であるため、このプロセスにはノード間での合意を得たハードフォークが必要となる。ノードとは、ビットコインのソフトウェアを実行してトランザクションを有効化し、転送するエンティティを指す。
仮想通貨取引所CoinDCXの共同創立者であるニーラジュ・カンデルワル氏(Neeraj Khandelwal)は、このような事態が起こる可能性は「低い」と判断している。