グローバル・エンゲージメントセンター(略称GEC)は、2016年に設立された外国のディスインフォメーション(偽情報)に対抗するための米国国務省の部局であり、議会が資金の延長を行わなかったため、閉鎖することになった。
GECは自身のウェブサイトで、「2024年12月23日に閉鎖した」と述べている。
この閉鎖は、ロシアや中国といった敵対国による偽情報キャンペーンに対する不安が高まっている最中に起こったもので、これらのキャンペーンは主に世界的な認識や米国の利益を狙っていると報告されている。
予算6100万ドル、約120人のスタッフを擁するGECは、外国のプロパガンダを追跡し、対応することがその役割だった。
Al Jazeeraは、GECが8年ぶりに外国のライバルからの偽情報に対処するための専用のオフィスを欠く初めての出来事だとしている。
GECを終了させる決定は、アメリカ人の検閲や監視を非難した共和党の議員たちからの批判に続いて行われたものだ。
このセンターには、イーロン・マスク氏のような著名人たちからも攻撃を受けており、マスク氏はGECを報道の操作や「米政府の検閲の中で最悪の加害者」と表現している。
これらの批判にもかかわらず、GECのトップたちは自分たちの仕事を擁護し、外国のプロパガンダとの戦いにおいてその重要性を強調した。
GECの閉鎖により、特にウクライナ紛争についてのロシアの情報操作や、中国のグローバルな偽情報イニシアチブに関して、アメリカの誤報に対する米国の努力には大きな隙間が生まれた。
米国国務省は今後の行動に関して議会と協議中であると述べている。
一方、Al Jazeeraは、先週議会が可決した野党両党の連邦政府支出法案の最終バージョンから、GECに対する予算の延長が削除されたことが原因で、GECの閉鎖が行われることになったとしている。
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