電気自動車(EV)大手のTesla Inc(テスラ)(NASDAQ:TSLA)は、同社のセダン「モデル3」を購入する中国の顧客に向け、需要拡大を狙った形で期間限定で80ドル(約3万7000円)の保険補助金を提供することになった。
出来事の内実:同社は自社ウェブサイトのお知らせによれば、顧客は3月17日までに注文を行う必要があるという。
同社によると、リアホイールドライブ(後輪駆動)バリアントまたは長距離オールホイールドライブ(4WD)バリアントを購入する顧客は、保険補助金に加えて、期間限定で5年間0%金利の金融プランにも申し込むことができるという。
モデル3はテスラの中で最も安価な車種で、中国市場ではこの車種が23万5500元から販売されており、一方でハイエンドのパフォーマンスバリアントは33万9500元から販売されている。
なぜ重要なのか:この新しいオファーの発表は、中国で製造されたテスラの乗用車の売り上げが2月に前年同月比49.2%減の30,688台というデータが発表されたばかりのタイミングで行われた。このデータは、モデル3およびモデルYが中国で販売された台数とヨーロッパなどの輸出先に輸出された台数を含むものだ。
先週、米国市場では、同社はモデル3の全てのトリムに対し、0%の年率(APR)ファイナンシングを導入した。米国市場において、テスラの顧客がモデル3を0%金利で60か月の期間で3,999ドルの頭金を払って購入することができるようになった。
テスラは全体として、今年の1月から3月にかけて全世界で38万6810台の乗用車を販売している。ただ、中国とヨーロッパ市場においては、同社の売上は低迷しており、そのため四半期納品の台数が低くなる可能性があると懸念されている。また、同社は1月にはリフレッシュされたモデルYも発表しており、テスラのCEOであるイーロン・マスク(Elon Musk)は、新しい車両を収容するように工場の機械を調整するには、生産の一部が数日間失われる可能性があると語った。
テスラの生産台数と納品台数を追跡している同社の研究者である Troy Teslike氏(テスラの研究者)によると、同社のこの四半期の納品台数は、過去10四半期の納品台数の中で最も低くなると予想されているとのこと。
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写真提供:Shutterstock