イーロン・マスク氏の政治的な投稿が、彼が先月元大統領ドナルド・トランプ氏を支持して以来、17.1億回も閲覧された。これは、同プラットフォーム上で合わせた全米の政治キャンペーン広告の閲覧数を大きく上回っている。このことが、デジタル憎悪対策センターが発表した新たな調査結果から明らかになった。
出来事:今年、マスク氏が米国の選挙に関する虚偽または誤解を招く87の投稿の総閲覧数は20億回に達し、コミュニティノートを含めないXのユーザー生成ファクトチェックシステムが一度も表示されなかった。
CCDHの分析によると、これらの投稿に対して有料の政治広告を通じて同等の閲覧数を獲得するには、Xの政治キャンペーン広告1,000回あたりの平均コストが1.39ドルであることを考慮すると、約2400万ドル(約280億円)が必要となる。
研究では、マスク氏の投稿にはいくつかの種類の誤解を招くコンテンツが特定された。
- 66の投稿にわたり、民主党が「有権者を輸入している」と主張する投稿が13億回以上の閲覧を集めた
- 投稿19件にわたり、不正確な投票システムに関する主張が5.32億回の閲覧を獲得
- 郵便投票と投票者のIDを疑問視する投稿が大きな反響を呼び起こした
「過去4年間、スイング州で不法移民が3桁の増加。史上最大規模の有権者輸入!」という内容の投稿が、2100万回閲覧された。
なぜ重要か:同じ期間に、X上の全米政治キャンペーン広告が総コスト1,070万ドル(約120億円)で総計77億回の閲覧を獲得した一方、マスク氏の政治的な投稿の総閲覧回数はこれの約2倍となる。
調査では、7月13日から10月25日までのマスク氏の746件の投稿について、米国の選挙に関連する用語を使用して調査された。分析には、マスク氏のオリジナルの投稿と引用が含まれていたが、リポストは除外された。
ウォールストリートジャーナルが発表した研究では、マスク氏の投稿が他のユーザーのコンテンツよりもユーザーフィードのトップによく現れたことが明らかになった。この傾向は、政治的でないトピックをフォローしているユーザーにとっても当てはまる。
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