起業家のイーロン・マスク氏が率いる宇宙船製造企業であるSpaceXは、テキサス州スターベースの施設を「新たな都市」に変えようとしている。
出来事スターベースの総支配人であるKathryn Lueders 氏は、このほどカメロン郡裁判官であるエディー・トレビーノ氏に、スターベースを市として組み入れるべきかを決定する選挙の実施を求める書簡を提出した。
「スターシップを急速に開発・製造するために必要な労働力の増大を続けるためには、スターベースのコミュニティとしての成長が必要だ。そこで、リオグランデ渓谷における最新の都市としてスターベースが組み入れられるための選挙を実施するよう、カメロン郡に要請している」という内容で、SpaceXは書簡の中で述べている。
同社はさらに、スターベースを市として組み入れることにより、既に住んでいる人々、および将来の同社の従業員たちにとって「世界的な場所」としての必要な施設を築くために必要なプロセスを合理化できると説明している。
また、マスクは、Lueders氏の書簡を再掲する形で、「SpaceX本社はこれより正式に、テキサス州スターベース市にベースを置くことになりました!」と発表した。
なぜ重要なのかSpaceXは現在、同社のWebサイトで、同社のヘッドクオーターが同社のワークホース、ファルコン9の生産拠点であるカリフォルニア州ホーソーンとしてリストされている。
また、この7月には、マスク氏はスターベースにある同社のヘッドクオーターを、ホーソーンからスターベースに移すと発表している。SpaceXは、スターベースで同社の野心的なスターシップ打ち上げ機に関する全ての運用を、同州内で実施している。これには製造と試験も含まれる。
マスク氏は、2021年には自動車企業テスラの本社を、カリフォルニア州からオースティンに移し、州の政策に異議を唱えたと述べている。この年、この億万長者自身もテキサス州に転居した。
カリフォルニアは民主党候補を支持してきた歴史がある一方で、テキサス州は共和党支配下にある。マスク氏は、新たに次期大統領であるドナルド・トランプ氏との新たに結ばれた関係を活かし、今後は共和党との連携を図ることになるだろう。
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写真提供:SpaceX