薬局大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(Walgreens Boots Alliance Inc)(NASDAQ:WBA)は、傘下の薬局チェーンCencora, Inc.(コーポレートコード:(NYSE:COR)株に関連した一部の前払い変動株預託契約を早期決済することで合意に達した。
早期決済の一環として、ウォルグリーン・ブーツは、Cencora社の約610万株の金融機関への譲渡と、約2,000万ドルの純現金支払いを行なう。
このほか、同社は前述の契約に基づき早期決済したものを除くCencora社の残りの130万株の売却も行なった。この早期決済と同時に行なわれた株の売却により、ウォルグリーン・ブーツはCencora社から合わせて約3億ドルを受け取る。
この決済により、WBAは今後主に2025年3月・6月・9月に満期を迎える残りの前払い契約において、Cencora社の1260万株を保有することになる。なお、これに伴いさらなる現金収益も期待されている。
取り組みが主に債務削減と一般企業目的に使用される見込み。なお、これらの取引の満期日はそれぞれ2026年3月と6月に予定されていた。
早期決済と同時に株の売却を行なったことで、WBAは前払い変動株預託契約の内包された現金価値を実現した。また、この決済により、ウォルグリーン・ブーツのCencora社保有株式比率は10%から6%に引き下げられる形となった。
注目すべきは、ウォルグリーン・ブーツは過去数年間で複数回にわたりConcera社の持ち分を減らしている点だ。2024年8月には12%から10%に保有比率を減らし、合わせて約11億ドルの収益を挙げている。
また、2024年5月には、同社は約13億ドルのCencora社株式の12%を売却した400億ドルで売却すると発表している。
今回の取引は、配当金の停止を含む最近の取り組みとともに、ウォルグリーン・ブーツが2026年度の債務満期に対処するための能力をより一層強化するものとなる。
先月、同社は経営陣が見直しと自社の資本割り当て方針の調整を行なうにあたり、同社のより広範な長期的な業績回復施策に合わせて、四半期配当を停止すると発表していた。
この株式取引を通じて、投資家はインベスコ・ハイ・イールド・エクイティ・ディビデンド・アチーバーズETF(Invesco High Yield Equity Dividend Achievers ETF)(NASDAQ:PEY)およびインヴェスコ・S&P 500イコールウエイト消費財ETF(Invesco S&P 500 Equal Weight Consumer Staples ETF)(NYSE:RSPS)を通じてWBAの株に露出を持つことができる。
株価アクション:最終チェックで金曜のプレマーケットでWBA株は10.09ドルで0.40%高。
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写真提供:Shutterstock