Cardano(暗号通貨:ADA)は0.79ドル前後で取引されており、創設者のチャールズ・ホスキンソンがビットコイン機能の統合準備を進めていると語ったことを受け、火曜日に0.6%下落した。
Cardano創設者が大胆なビットコインDeFi構想を発表
チャールズ・ホスキンソンは専任の19人チームが「Bitcoin DeFi」の開発を行っていると説明した。この「Bitcoin DeFi」によりユーザーは直接ビットコイン(暗号通貨:BTC)で取引ができ、ビットコインで手数料を支払い、カードのインフラを利用してビットコインで利回りを得ることができる。
「ユーザーがトグルをクリックしてCardanoを使い、ビットコインの取引をすることで、ビットコインネットワークから数十億ドルのTVL(総預かり資産)がもたらされると予測している」とホスキンソンは述べた。
UTXOの利点がCardanoをライバルから差別化
ホスキンソンは、Cardanoの拡張UTXOフレームワークにより「最大のプログラム可能台帳」となり、イーサリアムやソラナなどのライバルに対してスケーラビリティの利点が生まれると述べた。
ビットコインのタップルートアップグレードもUTXO標準に基づいて構築されているため、ホスキンソンはCardanoが4兆ドルのビットコイン市場の一部を獲得し、ビットコインとスマートコントラクトの橋渡しをするのに適していると主張した。
ADA価格は0.76ドルのサポート維持に苦戦

ADAの主なテクニカルレベル(出典:TradingView)
テクニカル分析: ADA価格は先週、0.90ドル圏から急落した後、0.76ドルのサポートラインを維持している。抵抗線は0.82ドル、200日EMAは0.83ドル。
0.83ドルを超えてブレイクアウトすると0.86ドルと0.93ドルへの道が開ける可能性がある。一方、0.76ドルの防衛に失敗すると短期的に0.72ドルに向けてより深い損失を被るリスクがある。
RSIが46付近にあることから勢いはニュートラルと考えられ、買い手か売り手がくさび型パターンを打ち破るまではADA価格はレンジ内で推移するだろう。
なぜ重要なのか
ビットコインの4兆ドル市場はこれまでのところDeFiの影響をほとんど受けていない。
Cardanoによるビットコイン機能の統合は、これまで凍結されていた資金調達に対する最初の真剣な試みかもしれない。
ビットコインは価値の保存と移転に限定されるのではなく、利回りを生むエコシステムで完全に使用可能になる可能性がある。
Cardanoにとってこれは単なる技術的統合ではなく、新たに生み出される流動性数十億ドルの入り口である。その流動性の規模は、DeFiの成長上限をイーサリアム単体よりもはるかに高い水準に押し上げる力を持っている。
もし実現すれば、ビットコインが金融の外側に位置し続けるのではなく、金融に動力を供給し始める瞬間となる。
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画像:Shutterstock