SpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏が先月10日、同社の宇宙打ち上げロケット「スターシップ」に関する7度目の飛行試験を行うことを希望していると発表した。
出来事マスク氏は「10日」と述べ、その後にツイッターで投稿した。この投稿は、スターシップ打ち上げロケットの7度目の試験飛行をいつ行う予定かという問い合わせに対するものだ。
スターシップは現在、開発およびテスト中だ。NASAはスターシップをカスタマイズしたバージョンを使用し、50年以上の年月を経て人間を月面に着陸させることを期待している一方、マスク氏はスターシップで地球から火星への人間の打ち上げを夢見ている。
人類が最後に月に着陸したのは1972年、アポロ17号の際である。それ以来、乗組員は地球の低軌道を離れたことはない。
スターシップは現在、開発とテストの段階にある。同社は2023年4月から、スターシップの荷台を積載せずにこれまでに6回の試験飛行を実施してきた。最後の試験飛行は今年11月に行われた。
なぜ重要か先月初め、マスク氏はスターシップの打ち上げロケットに関する7度目の試験飛行に備えたスターシップ宇宙船の新バージョンについて、設計面で「大規模な」改良が施されていると述べた。
マスク氏は、新しい宇宙船のバージョンについてX社の投稿で「軽く、製造が容易で、高熱に耐えやすい」と述べた。
今後の試験飛行では、スペースXは再びスターシップ宇宙船を海に着陸させることを試みる。
「当社はスターシップのさらなる海上着陸を行います。それがうまくいけば、スペースXはタワー(スターベースの打ち上げタワー)でスターシップを捕まえることを試みます」とマスク氏は以前述べていた。
スターシップのブースターや宇宙船を、スターベースの打ち上げ台で再利用するのは、この乗物の再利用性を実証する上で重要なことだ。
スペースXは、宇宙飛行のコストを下げるためにロケットの再利用を目指している。
マスク氏は2023年7月に、ロケット製造業者は再利用性を徹底するか、それとも競争力を失うかのどちらかについて警告を発表していた。
「ロケットは他の輸送技術と何ら変わらない。再利用可能な輸送技術を作ることはただ難しいだけ。一度しか使えない飛行機、車、自転車なんて誰も買わないだろう! 空路で片道運転のためだけに迎えの車を用意する必要があるからな」とマスク氏は語った。
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写真提供:SpaceX