チャールズ・シュワブ(NYSE:SCHW)の新CEOであるリック・ヴァーチャー(Rick Wurster)氏は、アメリカの規制環境がより宜しくなったときにスポット仮想通貨取引を提供する準備を進めていると発表しました。
出来事 Wurster氏は、現在同社の社長を務める立場でブルームバーグ・ラジオのインタビューでその考えを語り、次期大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の下での規制の変化の可能性を強調しました。
「規制環境の変化とともに、スポット暗号資産取引に参入するでしょう」とWurster氏は先週木曜日に述べました。「なお、この規制環境は変化すると予測しており、これに備えている次第です」
小売投資家の注目を集める競争は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以降さらに激化しており、最近のアメリカ大統領選挙を受けてこの傾向はさらに加速しています。
数十年にわたり投資分野で活動してきたシュワブは、ロビンフッド・マーケッツ(NASDAQ:HOOD)、Webull、フィデリティ投資やインタラクティヴ・ブローカーズ・グループ(NASDAQ:IBKR)といった新興プレイヤーや長年のライバルといった古くからある企業といった新興プレイヤーと古くからあるライバルといった企業たちとの強い競争に直面しています。
全ての企業は、仮想通貨に関連する新しい製品の提供を通じて顧客を引き付けようとしています。
現在、シュワブは仮想通貨に連動する上場投資信託(ETF)や仮想通貨先物を提供していますが、Wurster氏は小売投資の分野での仮想通貨の成長について認めています。
「仮想通貨は確かに多くの人々の注目を集め、それを通じて利益を上げている人も多いですね」とWurster氏は述べています。
Wurster氏は、少しユーモアを交えながら、次のようにも付け加えています。「実際、私は仮想通貨は買っていませんが、今となっては馬鹿らしいと感じています」
個人的にはWurster氏は仮想通貨に投資するつもりはないものの、それを選択するシュワブの顧客を支持する意向を示しました。
この姿勢は、シュワブが進化する金融環境を操りながら顧客の要求に応えるというより広範な戦略と一致しています。
関連する出来事 さらにWurster氏は、チャールズ・シュワブ社が新しいリーダーシップへの移行に向けて準備を進めている間の発言を行いました。
同社は2008年から率いてきた現CEO ウォルト・ベッティンガー(Walt Bettinger)氏が、来年1月に65歳の同社の強制退職年齢に達するため退任する予定です。
一方、Wurster氏は2016年にシュワブに参加し、2021年から社長を務めてきた経歴を持っており、今後は同社のトップポジションを引き継ぐことになります。
仮想通貨に関して話すだけでなく、Wurster氏は資産運用における人工知能(AI)の変革的な役割を強調しました。
Wurster氏は、シュワブ社が顧客サービスの効率を大幅に向上させるためにAIツールを導入したと述べ、次のようにも述べています。
「以前は、月に約6万回、代理店担当者がクライアントの質問に答えるために3分間以上情報を検索していました。しかし、今では3秒でその情報を取得できるAI能力を持っています」
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