テキサス州知事グレッグ・アボット(共和党)は、バイデン政権発足以来、国境地帯の安全保障に使った110億ドル以上について議会への払い戻しを求めている。
アボット知事は、テキサス州がジョー・バイデン大統領の「無謀なオープン・ボーダー政策によって歴代最悪の不法移民が招かれた」ことからアメリカ全体を守るために「一匹狼作戦」が発動した際の生じた経費を詳細に述べた請求書を議会に提出した。
アボット知事は、バイデン前大統領を批判し、前政権時代に国境壁の建設を中止させ、不法入国者に対して報酬を与えたと非難した。バイデン政権は2021年に国境壁の建設を停止している。
国境壁の再建に向けて
就任式当日、ドナルド・トランプ前大統領は、国境壁の建設再開を「誓約」した。トランプは「俺はあの野郎を50、60フィート建て上げたかった、Y字型でな。うん、美しい。建設が大好きなんだ」と述べている。
トランプ前大統領は移民や国境安全保障を最優先にすると誓ったが、彼の大統領初週の大半を国境に注力した。木曜日、アメリカ国防総省は国境に割り当てられた1500人の陸軍兵と海兵隊員の一部が到着したと発表した。金曜日には、グアテマラから移住した人々を載せた2機の輸送機が国外に送り出されたとNBCニュースが報じた。週の間中、移民当局の捜査官が数都市で家宅捜索を行った。
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テキサスはアメリカを守った: 負担の時間
アボット知事は、バイデン大統領の政策によってテキサス州と「暴力犯罪者、テロリスト、フェンタニルなどの麻薬を国に密輸し、未曾有の規模で国家の安全保障に対する脅威をもたらした他国の敵対勢力」に対してアメリカ全体が無防備になったと述べた。
しかし、彼は「一匹狼作戦」が全てのアメリカ市民のためにこれらの脅威と闘っている最中に「この成功にはコストがかかった。その負担はテキサス州の納税者の肩にかかっているが、本来は連邦政府の責任だったはずだ」と指摘し、「議会にその負担を払うように」と求めた。
国境の壁を建てやすくする提案法
一方、テキサス州議会に最近提出された新しい法案では、新しい国境壁の断片を建てることを容易にすることができるようになる。共和党の州上院議員であるブランドン・クライトン議員が提出したこの法案により、テキサス州は2,000マイルに及ぶ国境の一部に沿って国家域内移転権を行使することができるようになるとCBSニュースは伝えている。
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