先週、電動車メーカーのTesla(NASDAQ:TSLA)の株価急騰は、前大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利して以来、約50%の上昇を記録しているが、同社の1株利益(EPS)予想はこの勢いに追いついていないと、投資家のゲーリー・ブラック氏は述べた。
出来事の内実「私たちは、トランプ氏の勝利以降からTeslaがXDX(ナスダック100種指数)よりも22%も上昇し、同社は自動運転の展開ライセンスを獲得できるとの信念のもと、株価は52%上昇していることを知っている。疑問は、Teslaの株価増が、株式の1株利益(以下「EPS」)予想も同じように上昇しているかだ。要するに、選挙以降のTeslaの50%上昇によって、P/Eの拡大が反映されているが、FY’25のEPS予想では、選挙前には77倍だったものが今日は114倍に増加(+48%)している」(ブラック氏)。ブラック氏は、この株について引き続き「非常に強気だ」と語った。
ブラック氏によれば、選挙以降のTeslaの2025会計年度(FY)の調整後EPSの予想は、わずか1.6%しか上昇していない。
ブラック氏は、このようにしてTeslaの株価が選挙以降に記録した50%の上昇の内、すべてが株価収益率(以下「P/E」)の拡大を反映していると指摘。ブラック氏によれば、FY’25のEPS予想では、選挙の前には77倍だったものが今日は114倍に増加(+48%)しているが、株価収益率の拡大が実現したとしても、利益の成長加速を反映するには、もっとも多くの利益が必要であるという。ブラック氏は、この拡大は、Teslaがテキサス州とカリフォルニア州からの自動運転タクシー展開許可を来年獲得した場合、または他の自動車メーカーが同社のフルセルフドライブ運転補助ソフトウェアのライセンスを取得しようとした場合に、実現すると語った。
今回の出来事の背景2024年12月6日、ブラック氏が発表した見解によると、総じて株式の1株あたり利益(EPS)の予想で最も強気なのは、2025会計年度(FY)のものであり、株価収益率(P/E)の拡大も、同時に最も強気になる可能性があるという。
投資家のリスクについて尋ねられた際、ブラック氏は、P/Eの拡大は、この株の株価が1株あたりの利益に対して支払うことができる価格がどれくらい増加しているかを示していると述べ、投資家がリスクを取ることで損をすることはないと語った。
- このニュースの背景
- 総じて、アナリストはTesla株について「Buy」の格付けを与えており、最高目標株価は341ドルである。Guggenheim、BofA証券、およびRoth MKMによる最新のアナリスト評価では、平均目標株価は318.33ドル、つまり18.3%のダウンサイドを示している。
金曜日、Teslaの株価は5.3%上昇し、389.22ドルで取引を終えた。同社の株価は年初来で約57%上昇、時価総額は約1兆ドルに達しているという。
今後の見通し
最後に
- Teslaの株価予測、実際の株価動向をチェックする
チェック