次期大統領のドナルド・トランプ氏が新たな閣僚人事を発表する中、その多様性については論議の的となっている。
トランプ氏は自身の選挙運動中、黒人やラテン系有権者から多くの支持を得てきたが、閣僚人事を見ると、異なる一面が浮かび上がるとPoliticoが報じている。
トランプ氏は今回の内閣人事においても、前回の任期と同じく、トップのポストに在籍する有色人種のメンバーはわずか3人と、多様性に乏しい人事となるだろう。
黒人議員で前テキサス州議会議員のスコット・ターナー氏が、住宅都市開発長官に就任することになり、再選を目指したもののオレゴン州選出のラテン系議員、ロリ・チャベス・デレマー(共和党)が労働長官に就任することがトランプ氏の選択となる。
上院議員であるフロリダ州選出のラテン系議員であるマルコ・ルビオ(共和党)が新任の国務長官に就任することが確認された場合、これはアメリカ政府において異例の出来事となる。国務長官はアメリカ政府の中で高い地位を占めるポストの一つだ。
トランプ氏のチームは、ルビオ氏を含む高い地位にラテン系出身者をより多く配したことに誇りを持っていると表明しており、ルビオ氏はアメリカ史上最高位のラテン系政府職員として、前大統領ジョージ・W・ブッシュ政権の司法長官であるアルベルト・ゴンザレス氏の後任に就任する。
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