米国の労働市場は過去4年間で最も大きな圧迫の兆候を示しており、失業給付の継続申請件数が2021年11月以降の最高水準に達した。
失業数
労働省によると、継続失業保険申請数は8月9日に終わる週に197万2000件に達し、前週比で3万件増加した。この数字は、2021年11月に記録された204万1000件以来の最高水準である。
継続申請数は、すでに失業給付の初回申請を行い、1週間以上失業状態にあり、その後再度申請を行った米国民の数を追跡する。
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労働省は、これらの数字が全体的な労働市場の状況を示す強力な指標であると指摘している。継続失業給付請求の増加は、失業した労働者が新たな職を見つけるのに苦労していることを示唆している。
この上、失業保険の新規申請も増加しており、前週比で1万1000件増加し、23万5000件となり、経済学者の予想を上回った。4週間の移動平均も上昇し、雇用状況に圧力が高まっていることを示すサインとなっている。
金利
米国の失業給付請求件数の増加が労働市場のストレスを示す中、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策は重要な局面を迎えている。
パウエルFRB議長は、失業保険の新規・継続申請件数の最近の増加が雇用市場の軟化を反映していることを認めた。
“この状況は、雇用の下方リスクが高まっていることを示唆している。もしもそのリスクが現実になれば、急激な解雇の増加と失業率の上昇という形で迅速に実行される可能性がある”と、パウエル議長は金曜日に語った。
パウエル議長は、今後も労働市場のストレスが続くことを示すデータがあれば、FRBは早ければ9月にも金利引き下げを検討する可能性があることを示唆した。
今後の雇用レポート
今後発表される雇用レポートは、労働市場のさらなる悪化の兆候について注視されるだろう。
労働省は毎週木曜日の東部標準時午前8時30分に失業給付申請数のデータを発表しており、次回の発表は8月28日に予定されている。
労働省労働統計局は9月5日(金)に2025年8月の雇用状況に関する月次雇用レポートを発表する予定。月次レポートでは、非農業部門の給与、失業率、およびその他の主要な労働市場指標の最新情報が提供される。
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写真: Shutterstock