シカゴからのインタビューでは、ユーロ・パシフィック・アセット・マネジメントの最高市場戦略家であるPeter Schiff氏は、金相場の先行きに懐疑的な見方を示しながらも、金には楽観的な姿勢を崩さなかった。
Kitco Newsとのインタビューでは、シフ氏は、金価格に対して前向きな見通しを維持し、この貴金属が「未開拓の地」「抵抗なし」とのことを指摘した。
彼は「金が2000ドルに戻るとは思わない」と述べ、「抵抗なしでより高い水準に到達しつつある」と述べた。
Schiff氏は、金価が現在の水準から2倍から3倍にまで高騰する可能性を予想している。
金鉱株が金自体よりも低調なパフォーマンスを残していることについて、Schiff氏は、これは投資家が金に対する確信が欠けているからだ、と述べた。
彼は、小売投資家がビットコインETFやMicroStrategy(NASDAQ:MSTR)のような会社によって注意が散漫になっている可能性があると提案した。
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ビットコイン(CRYPTO:BTC)に関して、シフ氏は、シンシア・ラムズ上院議員(共和党ワイオミング州選出)が米国の金準備を売却し、代わりにビットコインを購入する提案を強く非難した。
彼はこの提案を「反逆罪」と「アメリカが犯すことができる最悪の金融ミス」と呼び、ビットコインは市場のボラティリティの特性から見て、そのような金融資産としては適格ではないとの立場を強調した。
Schiff氏は、ビットコインは本来「政府への選択肢」が目的であったが、実際には「政府に完全に依存してしまい、実際には政府が需要を作っているのである」と指摘した。
また、シフ氏は、MicroStrategyのビットコイン購入戦略についても懸念を示し、これが破綻する可能性があると予想した。
「これが破綻する可能性があるのは、MicroStrategyの破綻か、そしてその破綻に伴って全てのビットコインを差し押さえるクレジットの破綻かのいずれかであり、事実上ビットコインは暴落するだろう」とシフ氏は予測した。
ビットコインが1ドル前後であった時に購入しなかったことを後悔していると認めたが、彼はこれを理由に現在はビットコインを買うとは限らないと強調している。
以前、シフ氏は、ビットコインを購入しなかったことを「人が馬鹿な行動をするとは限らない」とかけて、繰り返し自身の選択を後悔していた。
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写真:シャッターストック