月曜日のプレマーケット取引でComerica Incorporated(NYSE:CMA)の株価は上昇した。Fifth Third Bancorp(NASDAQ:FITB)がComericaとの間で109億ドル相当の全株式譲渡契約を結んだためである。
条件によると、Comericaの株主は1株あたり1.8663株のFifth Third株を受け取る。
この買収額はFifth Thirdの2025年10月3日の終値に基づく株価1株あたり82.88ドルに相当し、Comericaの10日間の出来高加重平均価格に対して20%のプレミアムを表している。
合併後の企業は、米国で最も急成長している20市場のうち17市場で事業を展開しており、米国南東部、テキサス州、カリフォルニア州の主要地域を含み、中西部でのリーダーシップを強化する。
この取引は、両社の株主による承認と通常の規制審査およびクロージング条件を保留に、2026年第一四半期末までに完了する見込みである。
完了時には、Fifth Thirdの投資家が合併会社の約73%の株式を保有し、Comericaの株主は約27%を保有する。
合併により、2つの老舗銀行が統合され、約2,880億ドルの資産を持つ米国第9位の銀行が誕生する。
この取引は、株主にとって即時の利益増加が見込まれている。
また、合併により、10億ドル規模の商業決済および富と資産管理の2つの収益性の高い料金セグメントが誕生し、多角化された収益が得られ、成長戦略への継続的な再投資が支援されることになる。
第五銀行の会長兼CEO兼社長のティム・スペンスは、「Comericaの強力なミドルマーケットブランドと相補的なフットプリントにより、今回の合併は自然な適合性を持つことになるだろう。ともに、今日から長期にわたって、株主、顧客、地域社会に価値をもたらすことができる、より強力で多様な銀行を作っている」と述べた。
6月30日時点で、Comericaの現金および銀行からの借入金は12億ドルだった。
投資家はiShares 米国地域銀行ETF(NYSE:IAT)を通じてこの株に投資できる。
価格動向:月曜日のプレマーケットでCMA株は12.30%高の79.24ドルで取引されていた。
次を読む:
Shutterstock経由のSnehit Photoによる写真