金曜日のプレマーケット取引でPhilip Morris International Inc(NYSE:PM)の株価はわずかに上昇した。たばこ大手は株主還元の新たな強化策を発表したためである。
同社取締役会は、定期四半期配当を8.9%増額することを承認した。この増額により、配当の年率換算額は1株当たり5.88ドルとなる。
投資家は、10月3日に記録されていれば、10月20日に新四半期配当の1.47ドルを受け取る。配当落ち日は10月3日に設定されている。
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2008年に独立した上場企業となって以来、フィリップ モリスは毎年配当を引き上げている。
累積の増加率は219.6%で、複利年間成長率は約7.1%に相当する。
この最新の動きは、世界的なたばこ市場の縮小にもかかわらず、安定したキャッシュの創出に対する同社の自信を浮き彫りにしている。
7月22日付のプレスリリースの中で、フィリップ モリスは2025年度の調整後1株当たり利益の予測を7.36~7.49ドルから7.43~7.56ドルに引き上げた。
経営陣は現在、2025年の純売上高の実質的な伸び率を6%~8%、営業利益の実質的な伸び率を11%~12.5%と予想している。
同社は、禁煙関連商品や次世代技術への投資を継続していく中で、資本支出は約16億ドルになると予想している。
より広い意味での市場動向に関しては、同社は2025年にたばこと加熱たばこ(中国と米国を除く)で国際的に約1%の減少が見込まれると予想している。
フィリップ モリスは、たばこ製品の出荷数量は約1%増加すると予測している。これは、禁煙製品の出荷数量が12%~14%増加し、たばこの出荷数量が約2%減少することを部分的に相殺する格好になる。
第3四半期の同社の調整後EPSは、2.08~2.13ドルの範囲である。
価格の動き:金曜日の最終確認時点で、PMの株価は2.81%上昇して166.30ドルだった。
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