水曜日に米サウジ投資フォーラムで講演した際、テスラ社（NASDAQ:TSLA）のイーロン・マスクCEOは、人工知能とヒト型ロボット工学の進歩により前例のない豊かさの未来が切り開かれる可能性があると述べた。ただし、それはAIシステムが人間中心の価値観に基づいて構築された場合に限る。
マスクCEO、従来の反貧困策は効果なしと発言
NvidiaのCEOであるジェンセン・ファン氏やサウジ通信大臣のアブドゥラ・A・アルスワハ氏との議論の中で、マスクは、貧困削減を目的とした世界的な取り組みは何十年も続いてきたが、その結果はまちまちであったと主張した。
マスクは、政府や非営利団体が「多くのアプローチを試みてきた」ことを参加者に説明したが、結果はそれ自体が物語っているという。対照的に、AIとロボット工学の急速な進歩は世界の生活水準の向上に向けた真の道を提供している。
マスクCEO「AIとヒト型ロボットが世界的な富を推進」
マスクは、人型ロボット（テスラのOptimusや他社の類似機器を含む）が身体的および認知的労働の大部分を引き継ぎ、コストを劇的に引き下げ、重要なサービスへのアクセスを拡大すると予測した。
マスクは、この変化により、一般の人々が高度な医療から没入型のエンターテインメントに至るまで、世界の富裕層でさえ享受しているサービスや体験を上回るものにアクセスできるようになる可能性があることを示唆した。
X（旧ツイッター）で動画の一部を共有したマスクは、発言の内容を拡大し、最も可能性の高い結果は、AIとロボット工学により、これまでに見られなかったレベルの繁栄を可能にする世界だという見解を述べている。
豊かな未来は、AIの価値観の整合性にかかっている
マスクは、高度なシステムを人間の基本的な価値観に沿わせることがAIの利点にかかっていると警告した。
マスクは、AIが「真実と美しさ」に深く結びついていなければ、自身が描くポジティブな未来は実現不可能だと述べた。
テスラ、前年同期比12％増の281億ドルで3Q収益を報告
テスラは前年同期比で12％増の3Q収益281億9500万ドルを報告した。この数字は、ウォールストリートのコンセンサス予想262億3900万ドルを上回っている（Benzinga Proのデータによる）。
この結果は、テスラがアナリストの予想を下回ること4四半期連続で続いた後、同社が初めてアナリストの期待を上回った収益結果となった。
なお、同期間の自動車販売は前年同期比6％増の212億1000万ドルを計上した。
BenzingaのEdge株ランキングによると、テスラは短期的な勢いの減速にもかかわらず、強力な中長期成長を維持している。
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