米国政府が欧州諸国の指導者に外交問題集を提示したと報じられている。この問題集はウクライナに対する安全保障の立場、および、米国の指導なしでウクライナを守る用意があるのかを理解しようとするものだという。
出来事:この問題集は、ウクライナ問題の前線で戦う欧州指導者たちの決意を示すものとして見られている。質問事項には、「もしかして、アメリカ合衆国のように不可欠な国はありますか?」や、「具体的には、米国からどのような短期および長期のリソースが必要だとお考えですか?」といった質問も含まれていた。
メアリー・トランプさんによると、ドナルド・トランプ米国大統領の離縁した姪であるメアリーさんによると、これらの質問に対し、アメリカが自身の役割を再考していると指摘する人もいるという。この態度の変化は、トランプ氏とその政権がウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領のモスクワ政権と同調していると信じられている。
メアリー・トランプ氏は最新のブログ記事で次のように述べている。「なぜアメリカが一転してこのような不確実性に満ちた立場を取るようになったのか? その理由は簡単だ、それはドナルド・トランプと彼らの汚職まみれのファシズム政権が、ウラジーミル・プーチンとモスクワの政治的対立の意図に同調したからだ。これは不名誉だ。そして国務省をはじめとする対外政策機関の人間が、外交や国家運営について何もかも理解も配慮もしていないというのは、さらなる不名誉だ」とメアリー・トランプ氏は記している。
これに対し、欧州の指導者たちは、米国の対外政策に対抗して、取り組みを強化している。先週、フランス、英国、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、オランダ、デンマークが、EUとNATOの最高幹部と共に緊急首脳会議を開催し、これらの動きに対する対応を練ることが発表された。
米国は自国の責務を同盟国に委ねる構えを見せており、誰がその責務を引き受けるかを見守っている。この米国の立場の変化によって、この紛争におけるアメリカの役割に対する不確実性が高まり、欧州の指導者たちも対応に追われている。
「ドナルドがウクライナに対するますます敵対的な立場と、プーチンに対する絶えずの譲歩によって、欧州の指導者たちは、アメリカがまたしても軽率な動きをしたことに対応することに追われている」と彼女はブログ記事で追加した。
メアリー・トランプさんによれば、ウクライナ大統領は自身のウクライナに対する立場を明確にし続けているという。
「ドナルドは、ウラジーミル・ゼレンスキー大統領がサウジアラビアで行われた不名誉な一連の出来事を「平和協議」と呼んでいるが、それはあまりにふざけたことだ。ゼレンスキー氏はサウジアラビア訪問の予定を立てたことがあるが、その後アメリカとロシアがウクライナの席を空席のままで会談を実施しようとすることが明らかになったとき、ゼレンスキー大統領は会談をキャンセルした。アメリカとロシアはウクライナにその話をしなかったのだから、被害者であるウクライナの席を空席にして会談を行うなどということは到底許されない」とメアリーさんは述べた。
今回の出来事の重要性:米国のウクライナ紛争に対する新たな立場の変化は、重要な発展だ。この外交問題集は、世界の勢力均衡と国際外交の未来に重要な意味を持つものとされている。
欧州の指導者たちのこの問題集に対する反応、およびその後の行動が、ウクライナ紛争の進行方向と、アメリカが世界の紛争において果たす役割を形作るうえで重要な意味を持つだろう。
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