カリフォルニア州に拠点を置く電気自動車(EV)メーカーであるRivian Automotive(NASDAQ:RIVN)は、自動運転の実現について、ライバル企業であるTesla Inc.(NASDAQ:TSLA)とは異なる立場を取ると、同社のシニアエグゼクティブがインタビューで発言した。
出来事の内実: Rivianの最高ソフトウェア責任者であるWassym Bensaid氏は、ビジネスインサイダーに対し「われわれは完全な自動運転に必ずしも追いついているわけではなく、ロボタクシーに追いついているわけでもありません」と述べている(出典)。Bensaid氏は「われわれの目標は、顧客の安全性と利便性を段階的に改善することです」と続けた。
彼は「われわれは自動運転の特定のレベルを追求していません。われわれは、自動車に段階的に追加できる、安全性または利便性といった機能の改善について、哲学的に考えているからです」とも付け加えた。
一方、Teslaは先月、ペダルやハンドルを持たないサイバーキャブを発表している。同社CEOのイーロン・マスク氏は、同車両は「2027年以前」に生産が開始され、3万ドル未満の価格で提供されると述べている。
またマスク氏は、同社の第3四半期決算電話会議中に、テキサス州とカリフォルニア州で2022年から有料の自動車乗客サービスを開始する予定であると述べた。このサービスは、自動運転を行うModel 3およびModel Y車両を使用する予定だが、規制当局の承認を得る必要がある。
ただし、最初の段階では、これらの車両のすべてがドライバーレスのロボタクシーとして運用されるわけではなく、一部の州は、会社がマイルと時間に関して一定の段階に達するまでは、ドライバーが同乗することを求めていると同社は述べている。
ただし、マスク氏は来年中にもドライバーレスの有料乗車サービスを提供する予定と自信を示した。
今回の出来事の背景: Rivianは現在、2つのEVモデル、すなわちR1S SUVおよびR1Tトラックの生産を行っている。先月、同社は電気自動車の年間生産予測を、最大18%減の4万7000台から4万9000台の間に引き下げた。同社が見解を改めた背景には、部品の不足がある。
第3四半期には、Rivianは1万1,018台のEVを納入し、1万3,157台を生産した。同社は11月7日、米国株式市場の取引終了後に、第3四半期決算を発表する予定である。
同社は2021年後半に顧客へのEV納入を開始したが、まだ利益を上げることができていない。
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写真提供:ウィキメディア・コモンズ