ゼネラル・モーターズ(General Motors)(NYSE:GM)の自動運転部門であるクルーズは、今年10月にサンフランシスコで発生した自動車事故に関する虚偽の記録を米国道路交通安全局(NHTSA)に提出したとして、米司法省は11月24日、Cruiseが50万ドルの罰金を支払うことに合意したと発表した。
出来事の詳細: NHTSAへの報告書で、2023年10月2日にサンフランシスコで発生した事故に関する重要な詳細をCruiseが抜かしていたと司法省は説明した。この事故は、Cruiseのロボタクシーが歩行者を轢き、その歩行者が別の車にはねられて20フィート以上引きずられたものだ。
Cruiseはこの疑惑を認め、罰金の支払いに合意した。
米国検察官の司法部長マーサ・ボーシュ氏は声明の中で、「自動車に関する連邦法と規則は、我が道路の公共の安全を守るために存在している。自動運転車を所有する企業は、我が国の道路や横断歩道を共有しようとする際には、規制機関に対して完全な真実を報告しなければならない」と述べた。
Cruiseはまた、3年間、検察官事務所に対して年次報告を提出せずした場合、訴追されるという条件で、政府捜査にも協力することにも合意した。
なぜ重要なのか クルーズは、昨年12月、サンフランシスコでの事故を受けて、米国内でのすべての事業を停止させ、規制当局による監視が強化された。その後、同社の共同創設者かつCEOだったカイル・ヴォクト氏も辞任した。
今年4月には、道路情報を収集するために、同社はフェニックス市での手動運転を再開し、6月にはテキサス州ヒューストンとダラスでも手動運転を再開した。
今年10月に行われたGMの四半期決算発表の際、同社のCEOであるメアリー・バーラ氏は、今後の方針に関して「今年の年末までには無人運転車の運行を再開したい」と述べた。
クルーズの財務状況: 9月末までの3ヵ月間で、クルーズは4.17億ドルの営業損失を計上した。これは、前年同期の8.07億ドルの損失よりも低い数字だ。GMは今年、Cruiseを再構築するために5億8300万ドルを投じている。
今月、同社は、ペダルのない自動運転車「Origin」の製造計画を断念し、自動運転事業には次世代のシボレーボルトを使用することになったと発表した。
バーラ氏は、この決定について、次のように語っている。「我々の独自のデザインによって、Originは規制当局から疑問符を付けられていた。さらに、ユニット当たりのコストが大幅に低くなるため、Cruiseのリソースを最適化するのに役立つ」と述べた。
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写真提供:GM