月曜日、ドイツ本拠のSAP SE(NYSE:SAP)は、初開催のSAP Connectイベントにおいて、企業の変革を加速するための新しいAI、データ、アプリケーションのイノベーション群を発表した。
各アシスタントは専門のエージェントと連携してタスクを管理・実行し、ユーザーがプロセスの複雑さではなく洞察力と生産性に集中できるよう支援する。
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SAPはまた、サイロを排除しAIの価値を最大化するよう設計された新たなデータ接続プラットフォーム「SAP Business Data Cloud Connect」を発表した。
このソリューションにより、SAPシステムとパートナープラットフォーム間で安全かつゼロコピーのデータ共有が可能となり、情報が企業の枠内に留まる一方でエコシステム全体で瞬時にアクセスできるようになる。
SAP SE、SAPプロダクト&エンジニアリングの執行役員であるムハンマド・アラムは、「変動性が新たな常態となる中で繁栄するために、企業は異種のベスト・オブ・ブリード・アプリケーションの寄せ集め以上のものを必要としている」とコメントした。
DatabricksとGoogle Cloud(NASDAQ:GOOG、GOOGL)が、Business Data Cloud Connectと統合された最初のパートナーに指名され、SAPのオープンデータエコシステムが拡大した。
これらのパートナーシップにより、分析やAIアプリケーションに適したデータ製品へのアクセスがより迅速に行えるようになると予想されている。
SAPが発表したAI駆動型アプリケーションの中で、SAPはJouleとライブナレッジグラフを組み合わせたAIネイティブソリューション「Supply Chain Orchestration」を紹介した。これにより、サプライヤーのリスクをリアルタイムで検出し、能動的な対応を調整できるようになる。
同社はまた、コンテキストの洞察を活用して顧客やパートナーとのやり取りをパーソナライズする「SAP Engagement Cloud」、調達・支出管理ライフサイクル全体にインテリジェンスを組み込んだ次世代の「SAP Ariba調達スイート」も紹介した。
これらの発表は、企業データを実用的なインテリジェンスおよび測定可能な価値に変えるという戦略を強化しつつ、同社のビジネススイート全体にAIを深く統合するためのSAPの最新の一歩を示している。
価格動向:SAP株は月曜日、1.39%高の274.28ドルで取引を終えた。
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