最近のサイバーセキュリティー事件で、アメリカ最大の銀行の一つであるTD銀行の顧客データが流出したと、政府の申告によるという。
出来事の詳細:TD銀行は全資産においてアメリカ第10位の銀行であり、その報告書によると、元従業員が2022年8月から12月までの間、機密情報を不正にアクセスし共有していたことが明らかになった。
破られたデータには、実名、連絡先情報、生年月日、アカウント番号、取引データなどが含まれる可能性がある。被害を受けた顧客の正確な数は未だ明らかにされていないが、マサチューセッツ州だけでも少なくとも8人の顧客に影響が及んだことが確認されている。
TD銀行はこの後、この事件に関与した従業員を解雇し、現在は法執行機関と共に調査を行っている。TD銀行の企業セキュリティーチームもこの調査に協力している。
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解決策として、TD銀行は被害を受けた顧客に無料でオンライン詐欺防止と検出サービスへの会員権を提供する。銀行はまた、セキュリティを強化するための口座の解約と開設のプロセスを手伝っている。
TD銀行の顧客は、居住地の州によっては、米国3大消費者情報報告機関に対してクレジットレポートのセキュリティフリーズをかける選択肢がある。
なぜ重要か:この事件は、銀行業界におけるサイバーセキュリティーに対する懸念の増大を物語る出来事となった。意図的であれ、事故であれ、内部の脅威は機密情報のセキュリティに重大なリスクをもたらす。
銀行はこのような事件を未然に防ぎ、顧客の情報を守るためには、サイバーセキュリティー手段を向上させる必要がある。
このTD銀行での流出事件は、堅固な内部統制と厳格な従業員アクセスポリシーの重要性を改めて示すものだ。
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出典:シャッターストック