「Caterpillar Inc. (NYSE:CAT) の株は、同社が予想を下回る2024年第3四半期決算を発表したことを受けて売られている。
四半期の累計売上高と収益は、前年同期比4%減の161.06億ドルとなり、市場予想の162.84億ドルを下回った。
CATの調整後の1株利益は5.17ドルで、前年同期の5.52ドルよりも低く、市場予想の5.36ドルよりも下回った。
売上高の減少の主な要因は、エンドユーザーへの機器の販売減によるもので、2023年第3四半期と比較してディーラー在庫の小幅な増加にも駆られたことも影響している。
営業利益は9%減の31.47億ドルとなり、売上高の減少による影響が主な要因となっている。低い販売台数の影響を部分的に相殺する形で、有利な価格設定による10.4億ドルの利益が計上された。
営業利益率は19.5%で、前年同期比100bpsの下落。四半期の調整後営業利益率は20%、前年同期は20.8%であった。
事業活動の営業キャッシュフローは36億ドルで、CATの企業キャッシュは31億ドルで第3四半期を終了した。CATは、自己株式の償還につき8億ドル、配当については7億ドルのキャッシュを投入している。
産業機器・エネルギー・輸送機器部門の収益は前年同期比4.7%減の31.47億ドルとなり、建設部門は9%減、リソース部門は10%減、エネルギー・輸送機器部門は5%増、その他の部門は13%減となった。
見通し:キャタピラーは、機器のエンドユーザーへの販売が減少することから、第四四半期の売上高と収益は昨年同期と比較して若干低くなると予想している。ディーラー在庫のレベルは2023年末と同程度になる見込みだ。
第四四半期の調整後の営業利益率は、季節的な要因から2023年同期比低くなると見込まれているが、四半期の調整後の営業利益率は若干上昇する見通しとなっている。
CATのCEOは、電話会議でこの10トン超の掘削機市場における、中国での需要に関してはある程度低調なままになると予想しており、北米では政府関連の新しいインフラプロジェクトが健全である見込みであると述べた。
株価動向:本日(水曜日)の最終確認時点で、CATは前場取引で約376.11ドルで約2.94%下落している。
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