3年前、米下院議員を辞職して株式会社トランプメディア・テクノロジー・グループ(NASDAQ:DJT)CEOに就任したデヴィン・ヌネス氏が、次期大統領ドナルド・トランプ氏が就任後、大統領情報諮問委員会長に任命されることが濃厚となった。なお、ヌネス氏は引き続きDJTのCEOを務める見込みだ。
出来事:ニューヨーク・ポストの報告によると、トランプ氏が国家情報機関の有効性について大統領に助言を提供する大統領顧問会議の議長に元カリフォルニア州共和党議員であるヌネス氏を選任した。
トランプ氏はTruth Social上で、ヌネス氏を「彼の経験と、ロシアのウクライナ侵略についての独自の結果」を提供するために任命したと述べている。
トランプ氏は大統領情報諮問委員会が「連邦政府外の名だたる市民」で構成されているとし、これによって3億6000万ドル規模の時価を持つ公開企業であるトランプメディア・テクノロジー・グループの経営をヌネス氏が続けることができると述べた。トランプ氏はこの会社の最大の株主で、現在約42億ドル相当の株式をおよそ1億1500万件保有している。
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ヌネス氏はトランプ氏の1期目の大統領任期中に下院情報委員会を率いり、ロシアとの共謀についての捜査と特別検察官ロバート・ミューラーの調査の間、トランプ氏の熱心な支持者となった。元ホワイトハウス戦略家のスティーブ・バノン氏は当時、ヌネス氏よりトランプ氏に近い関係を持っていた下院議員はもう1人だけだとし、それが後にホワイトハウス首席補佐官になるマーク・メドウズ氏だと述べている。
ヌネス氏には2021年1月、トランプ氏が退任する直前に自由の勲章が授与された。フォーブスは10月、ヌネス氏がトランプメディア・テクノロジー・グループに入社以来、会社から約200万ドルの給与、60万ドルの現金ボーナス、および320万ドル相当の株式を獲得し、「もしヌネス氏が議員在職中に得ることができた金額と比較すると、13倍の金額」としている。
なぜ重要か:ヌネス氏が大統領顧問会議の議長に就任することは、彼とトランプ氏との長年の関係や、トランプ氏が初めて弾劾された際に前大統領を擁護する重要な役割からして重要である。ヌネス氏の大統領顧問会議への任命は、トランプ政権の情報機関の方針の変更を示唆する可能性がある。ヌネス氏の経験と過去の情報機関に対する批判は、今後の大統領顧問会議の提言や評価に影響を与えるかもしれない。
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