11月、バンク・オブ・アメリカ (NYSE:BAC) の株価は投資家の期待感が背景となり12%急騰し、46.80ドルに達した。これは、投資家が米国の大統領選挙でのドナルド・トランプ氏の勝利に続く楽観的な動きと、それによって銀行業界にとって有利な経済政策が期待された結果だ。
ポイントトランプ大統領の議題には、潜在的な減税や規制の緩和など、金融機関にとって有利な環境が生まれる見込み。法人税率の引き下げが実行されれば、バンク・オブ・アメリカはより多くの利益を保有できるようになる。その資金は、貸し出し業務の拡大や株主への資本還元、新技術への投資に使うことができる。
ドッド・フランク法のもとで定められた規制の緩和も、バンク・オブ・アメリカにとってポジティブな要素。コンプライアンスのコスト削減と運営の柔軟性の向上によって、小売・法人向け貸し出し部門の成長がより積極的になるだろう。これは、ビジネスが経済成長を活用するために資金を求めるとしても、より多くの収益につながる可能性がある。
さらに、トランプ大統領のインフラ投資計画によって、企業の融資ニーズやアドバイザリーサービスへの要求が刺激されると、バンク・オブ・アメリカの収益はさらに支えられるだろう。
一方で、トランプ大統領の政策の下では、潜在的なインフレ圧力が金利を高水準に保つ可能性がある。これによって、バンク・オブ・アメリカの純利益金利差(NIM)と貸し出しの収益が増加する。
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BACの買い時は?
ウォールストリートのアナリストは、過去3か月にわたるカバレッジの歴史を踏まえて、総じてバンク・オブ・アメリカの株を「アウトパフォーム」と評価している。バンク・オブ・アメリカについて最も楽観的なのは、CitigroupのKeith Horowitz氏で、彼は今後1年で株価が17.39%上昇すると予想している。
しかし、株全体として市場がどのようにバンク・オブ・アメリカの株を見ているのかを見ると、株価行動の観点から、投資家が株についてどのように考えているのかがわかるようになる。過去3か月間でバンク・オブ・アメリカの株価は20.27%上昇している。これは、株価やその根本的なファンダメンタルズ(売上高など)に基づく、ビジネスとの関係がどのように改善したかを示している。
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BACの株には、過去52週間の最高値が46.84ドル、最安値が29.22ドルある。