6月6日の東京株式市場で、東ソー (TYO: 4042) の株価が一時5%上昇したと日本経済新聞が報じた。
日本経済新聞によると、英投資ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが東ソー株を5.06%保有していることが5日に判明した。
シルチェスターは関東財務局に提出した大量保有報告書で、増配や自己株式の買い入れなどの資本政策の変更を要求する可能性があると述べた。
SMBC日興証券の宮本剛シニアアナリストは、東ソーの資本政策が株式市場で注目される可能性があると指摘した。
一方、ニッセイアセットマネジメントの伊藤琢チーフ・ポートフォリオ・マネジャーは、東ソーの株価純資産倍率が1倍を下回る割安感や配当利回りの高さを評価しつつも、成長ドライバーに欠けているため大幅な株価上昇は期待しにくいと述べた。
6月6日の東京株式市場で東ソーの株価が反発し、一時前日比94円(5%)高の2087円50銭まで上昇した。終値は47円50銭(2%)高の2041円だった。
アクティビスト(物言う株主)で知られる英投資ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが、東ソー株を5.06%保有していたことが、5日わかった。株主還元の拡充などで経営陣に圧力を強めるとの期待から買いが広がった。