米国のテクノロジー企業 Oracle Corporation(NYSE:ORCL)の株が上昇している。
この巨大企業は、世界最大の人工衛星ネットワークを持つイーロン・マスク氏の企業である Starlink と提携し、同社の「エンタープライズ コミュニケーション プラットフォーム(ECP)」の接続性を向上させることを決定した。
この提携により、中国全土に高速通信機能を提供し、通常のネットワークカバレッジが不十分な地域においてもオラクル社のユーザーが安定した通信を享受できるようになる。またこの統合を通じ、Oracle ECP のクライアントは、ほぼすべての地域からリアルタイムのビデオおよび音声ストリーミングサービスにアクセスすることができる。
この提携により、Oracle ECPのユーザーには信頼性のあるグローバルな接続が確保され、100以上の国と地域においてスムーズで安全なクラウドアプリケーションの提供が可能となる。
Oracle ECPは、従来の固定ネットワーク、移動ネットワーク、そしてStarlinkのネットワークを統合し、遠隔地やこれまで接続が悪かった地域においてもクラウドアプリケーションの提供を安全に管理することができる。
関連記事: VCIグローバル、2500万ドルの投資でAIインフラを拡大
Oracle ECPは幅広いクラウドインフラを持ち、医療から公共安全までの複数の業界アプリケーションをサポートしている。Starlinkの追加により、Oracle社の顧客はIoTデバイス、モバイルアプリ、およびビデオストリーミング用の信頼性のある接続を維持できることが保証される。
たとえば、郊外地域の医療機関は、Oracle ECPとStarlinkを利用して、重要な臨床アプリケーションにアクセスし、世界中の患者のケアを向上させることができる。
公共の安全機関も、最も孤立した場所でも災害の多い場所でも接続し続けることができ、初動対応者の安全性と効果的な活動が向上する。
Starlinkの衛星インターネットサービスは、現在118の国と地域、およびその他の市場で460万人を超える顧客にサービスを提供している。2024年、同社は89回の打ち上げを実施し、Starlinkネットワークの拡大を図り、新たに27の市場にそのサービスを導入した。
Starlinkの衛星コンステレーションは、LTE スマートフォンに直接接続する能力を含め、ほぼ350基の衛星で構成されている。全体として、地球の周りを周回しているStarlinkの衛星は現在7,000基以上が稼働している。
株価動向: 火曜日の最終取引で、ORCLの株は160.44ドルで1.36%高の水準で推移している。
次の一手:
写真提供:Shutterstock