Oracle Corp.（NYSE:ORCL）は今週、カリフォルニア州とワシントン州で350以上の雇用を削減したとのことだ。これは、同社の株価が過去最高水準の223.45ドル付近で推移しているにもかかわらずだった。
大量解雇は複数州に影響
レジスター紙によると、レッドウッドショアーズに本社を置く同社は火曜日にカリフォルニア州とワシントン州の労働機関に労働者調整・再訓練通知（WARN）を提出した。カリフォルニア州雇用開発局は、オラクルが3つの施設で合計254の雇用を削減することを確認。一方ワシントン州では、シアトルで101の雇用が削減され、11月3日から有効となる。
オラクルのレッドウッドショアーズキャンパスが最大の削減対象で、187人が影響を受ける。2005年のピープルソフト買収により取得したプレザントン施設では36の雇用を削減。サンタクララのオペレーションでは31の雇用が削減される。
AI関連支出がコスト削減戦略を促進
業界関係者はレジスター紙に対し、オラクルはAIインフラストラクチャーへの投資に重点を置いたより広範な再編の一環として世界規模で数千人の雇用を削減する可能性があると語った。影響を受けた従業員の1人は、世界で少なくとも1,000人の解雇が見込まれ、10月にはさらに削減が計画されていると推定した。
「今回の株価が過去最高に達した後にこれが起こるというのは、私の見方からはあまり理にかなっていない」と関係者はレジスター紙に語った。
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人員削減の中で過去最高の収益
オラクルは6月に2025会計年度の売上高574億ドルを報告し、前年比8％増となった。CEOのサフラ・キャッツは、売上高の伸び率が「劇的に高い」と表明し、2026会計年度はさらに強い成長を予測している。今回の削減は主に、ソフトウェア開発者、ビジネスアナリスト、プログラムマネージャー、ITスペシャリストを含むクラウド関連の職務に影響を与える。
オラクルは、Amazon.com Inc.（NASDAQ:AMZN）、Microsoft Corp.（NASDAQ:MSFT）、Alphabet Inc.（NASDAQ:GOOGL）と競合するためにオラクルクラウドインフラストラクチャーに多額の投資を行った。
効率化のための人員削減
オラクルは、AI関連の取り組みのために人員削減を実施した他のテクノロジー大手に加わった。Meta Platforms Inc.（NASDAQ:META）は2023年に「効率の年」の間に2万1000人の雇用を削減し、株価が大きく上昇した。
また、レジスター紙によると、セールスフォース・ドットコム（NYSE:CRM）は火曜日にワシントン州で93の雇用を削減する労働者調整・再訓練通知（WARN）を提出した。これは、AIによる自動化のために4000のサポート職を削減するCEOのマーク・ベニオフ氏の発言を受けてのもの。
火曜日に0.82％下落して223.45ドルになったにもかかわらず、今年に入って以来オラクル株は34.58％上昇している。
また、同社はOpenAIとのパートナーシップや11月までに75％のデータベースソフトウェア割引を提供する政府の契約など、クラウドサービス契約で300億ドル以上を確保した。
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