CNNのマネー・フィアー&グリード指数によると、全体的な恐れのレベルはさらに上昇し、水曜日も「極度の恐怖」という位置にとどまった。
水曜日、米国株は下落し、連邦準備制度(FRB)のパウエル議長が、米国の関税引き上げがインフレと景気減速につながると明言し、市場の動揺を鎮める意図はないとしたことを受けて、取引中にダウ平均株価が約700ポイントを失った。
半導体関連銘柄は、中国への新たな輸出規制の影響を受け、特に痛手を受けた。投資家は、Nvidia Corp(NASDAQ:NVDA)のチップに対する新たな輸出規制を受け、懸念の声が広がっている。水曜日、iシェアーズ半導体ETF(NASDAQ:SOXX)は大幅に下落し、NvidiaとAdvanced Micro Devices Inc(NASDAQ:AMD)はともに約7%下げた。
水曜日、トラベラーズ・カンパニーズ(NYSE:TRV)は、第1四半期の決算が市場予想を上回る結果を発表した。 アボット・ラボラトリーズ(NYSE:ABT)は、調整後の1Q EPSが市場予想を上回る数字を報告した。
経済データの面では、3月の米国の産業生産は市場予想の0.2%減を上回る0.3%減となった。米国の小売売上高は、3月の月次比で1.4%増となり、前月の0.2%増を上回る数字を記録し、市場予想の1.3%を上回った。
S&P 500のほとんどのセクターが下落し、水曜日には消費者向けディスクレッショナリー、情報技術、通信サービス株が最大の損失を記録した。しかしながら、エネルギー株は全体の市場動向に逆行し、取引を増加で終えた。
水曜日のダウ平均株価は約700ポイント下落し、39,669.39で終了した。S&P 500は2.24%減の5,275.70で終了し、ナスダック総合は3.07%減の16,307.16で水曜日の取引を終えた。
本日、Netflix Inc。(NASDAQ:NFLX)、ユナイテッドヘルス・グループ(NYSE:UNH)、 D.R.ホートン(NYSE: DHI)の1Q決算発表を投資家が注視している。
CNNビジネス フィアー&グリード指数とは
水曜日、この指数は14.4となり、先週の読み取り値が18.2だったのにもかかわらず、「極度の恐怖」という位置に留まった。
フィアー&グリード指数は、現在の市場のセンチメントを測定するもので、高い恐怖が株価に圧力をかけ、一方で高い欲望が逆効果をもたらすという前提に基づいている。この指数は、7つの同じ重みが割り当てられた指標に基づいて計算されており、0から100までの範囲で表示される(0は最大の恐怖を、100は最大の欲望を示す)。
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