元大統領バラク・オバマ氏は、週に1度、自動操縦ではなく意図的な目的で宿泊施設シェアリングプラットフォームを進めるようにAirbnb(NASDAQ:ABNB)の共同創設者であるブライアン・チェスキー氏に指導を行っていることを明らかにした。バラク・オバマ氏は、この指導が自身が「ナイトスクール」と呼ぶものであると語っている。
出来事 チェスキー氏はポッドキャストに出演し、自動運転車のように振る舞うリーダーを避けるようオバマ氏から忠告を受けたと認め、その結果、自分の人生およびAirbnbの方向性が再構築される宿題のような課題についても語った。
チェスキー氏は最近、Airbnbの2020年の新規株式公開(IPO)に向けて100時間労働をしていたとのこと。
「基本的に、私は昼間に1つの仕事をしていて、夜には元大統領と共にナイトスクールを受講していたんです」とチェスキー氏は説明し、「彼は私に一つのことを教えてくれた。それは『自分の目的を組織化しなさい。そうすることで、あなたが公開企業になったとしても、自分のビジョンを損ねないようにできる』と言ってくれました」と語った。
チェスキー氏は次に、オバマ氏の助言がAirbnbで「本当に、本当に大きな違い」をもたらしたと語った。
なぜ重要なのか: この出来事が初めてではない
チェスキー氏がオバマ氏の助言を賞賛するのは今回が初めてではない。チェスキー氏は過去にも『Rapid Response』というポッドキャストに出演しており、その際には2017年にオバマ氏との夕食会の席で行われた会話を振り返り、「公開前に会社に自分の意図を組み込むことが重要である」ことを語っている。 チェスキー氏によればオバマ氏のこの助言を受け、この指示を受けてAirbnbの5つのステークホルダーフレームワークとホスト奨学金(Host Endowment fund)基金が創設された。
なお、この指導はボードルームの哲学に留まらなかった。オバマ氏はチェスキー氏に対し、公共サービスの学生に対する1億ドルの「ボイジャースカラーシップ」(Voyager Scholarship)と、チェスキー氏の自分自身のビジネスの中で友達と電話をする習慣を持つようにとも指示した。チェスキー氏はこれらの習慣が成功を遠ざけることを防ぐ手段であると認めている。
そして、Airbnbの創業物語においても、Airbnbが生き残るために行ったチェスキー氏の有名な企画『Obama O’s』(米大統領のシリアル)もまた、今や皮肉なことにベンチャー企業の起業ストーリーの中で人気のある逸話の一つとなっている。
最後に
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