先週と比較してネガティブなセンチメントが減少したにも関わらず、最新のアメリカ個人投資家協会(AAII)の調査によると、今週も58.9%が株価が下落すると考えている投資家が多くを占めた。
出来事 株式市場の短期間の見通しに関して悲観的な見解を持つ個人投資家の調査(毎週木曜日から水曜日に実施)によると、先週と比べてネガティブな見通しを持つ個人投資家の割合が3%減少し、61.9%から58.9%に低下した。
今週で7週連続してベアリッシュな見解が50%以上を記録。先週までの水準(61.9%)でベアリッシュセンチメントは2009年3月以来の16年ぶりの高値を付けた。
今週で7週連続という記録は、35年前に遡る。この記録は、ベアリッシュセンチメントが最後に7週連続で50%を超えたのは1990年10月であり、その当時はベア相場の最底辺であったとSubu Tradeは発表した。
ベアリッシュな見解の歴史的平均は31%で、AAII調査の参加者のネガティブな見解のほぼ半分に過ぎない。
一方で、ブルリッシュな見解を持つ投資家の割合は28.5%で7週間ぶりの高値を記録し、2月19日に記録した29.2%以来の最高値となった。
中立的な見解を持つ投資家の割合は今週、16.3%から12.5%へと減少した。
今回の出来事 7週間にわたりベアリッシュな見解が50%を超える高い割合が記録されているが、それは1990年10月のベア相場の最底辺を意味している可能性がある。なぜなら、水曜日になってトランプ大統領が関税の一時停止を発表したからだ。
トランプ大統領は、75カ国近くの交渉が報復措置なしで行われたことが関税の一時停止を決定した理由だと説明した。しかし、専門家は、この措置の変更をもたらした大きな要因はアメリカ国債の利回りの急騰であると見ている。
水曜日には市場が反発し、ナスダック100指数がベア相場から脱却し、一時は22222.61ポイントとなる前のピークから13.85%低下した。 S&P 500指数は引き続き訂正中で、6147.43ポイントとなる前の記録高から11.23%低い位置で推移。一方、ダウ平均工業株30種指数は1年間の最高値である45073.63ポイントから9.91%低下している。
木曜日のプレマーケットでは、SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)と Invesco QQQ Trust ETF(NASDAQ:QQQ)が下落した。Benzinga Proのデータによると、SPYは2.40%減の535.43ドル、QQQは1.81%減の457.56ドルだ。
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写真提供:シャッターストック