中国で4000体以上の遺体が違法に市場転売される事件が発生した。中国山西省の医療関連企業などは人骨を加工して販売するために、火葬場や病院から遺体を違法に入手していた。ネットでは衝撃が広がると同時に、事件に関連した情報が突如削除された。当局は社会不安につながることを警戒している。
報道によると、問題になっている企業は山西省太原市の「山西奥瑞生物材料」。容疑者の1人は遺体入手のため、葬儀場、病院などの経営権を取得していた。火葬場から遺体を職員に持ち出させていた。山東省の病院から同社にも遺体が転売されており、10体余りの遺体を1万〜2万2千元にて売却していたことが明らかとなった。
この企業が関係していた2015~2023年の8年間で4000体以上の遺体が集めれたと見られている。これらの事件に関与したとして同社や火葬場の職員合わせて75人が摘発された。全員が容疑を認めているという。