東京証券取引所に上場しているソフトバンクグループ（OTC:SFTBY）（OTC:SFTBF）の株価は、同社がスイスのエンジニアリング会社ABB（OTC:ABBNY）のロボティクス部門を54億ドルで買収することで合意したことを受けて13％まで急上昇した。
同株は木曜日に11.4％高の2万2965円で取引を終え、急速に進化している技術のおかげで現在盛り上がっているAI分野に対する同社の一連の投資が企業の利益につながるとの期待が高まった。
ソフトバンク、’物理的AI’ に注力
ソフトバンクのCEO孫正義は、東京市場の時間帯に今回の取引を発表し、同社が「物理的AI」に注力していることを強調した。
今回の買収は、企業がAI技術に数十億ドルを投じている時期に行われた。ソフトバンクはすでにチップ設計企業Arm（NASDAQ:ARM）を所有しており、ChatGPTの所有会社であるOpenAIに多額の出資をしている。
9月初め、ソフトバンクはOpenAIおよびオラクル（NYSE:ORCL）と共に、次世代のAI技術を推し進めるための5,000億ドル相当のスターゲート計画を発表した。また同社は6月にインテル（NASDAQ:INTC）と提携し、日本で7,000万ドルのAIメモリープロジェクトを立ち上げ、データセンター市場のエネルギー問題に対処する予定である。
AI分野への投資で日本市場が上昇
8月8日以来の大幅な値上がりとなったソフトバンク株の上昇は、木曜日に日本のAI関連株が総じて反発したことも背景にある。これは、エヌビディア（NASDAQ:NVDA）のCEO、ジェンセン・ファン氏が同社のブラックウェル・チップの需要は「本当に、本当に高い」と述べたことが特に大きな支援材料となった。
株価上昇は日本の主要株価指数である日経225指数の上昇を後押しし、同指数は木曜日に1.7％上昇した。日経平均の上昇率は約0.7％であった。
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