米国バイオテクノロジー大手(BIIB)バイオジェン(Biogen Inc)が、2022年第2四半期の調整後1株当たり利益(EPS)を前年同期比31%増の5.28ドル(約607円)と発表し、コンセンサス予想の4.03ドルを上回ったと見られている。
同社はまた、その四半期の売上高が24億7000万ドル(前年同期と同水準で、実質通貨ベースでは1%増)を発表し、こちらもまたコンセンサス予想の23億8000万ドルを上回った。
多発性硬化症(MS)の売上高は11億5000万ドル(実質通貨ベースでは5%減)で、MS治療薬タイサブリ(Tysabri)の売上高は、4億6220万ドル(前年同期は4億8310万ドル)に減少した。
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希少疾患分野の売上高は、前年同期比22%増(実質通貨ベース25%増)の5億3400万ドルに増加した。
スピンラーザ(Spinraza)の売上高は1億4291万ドル(前年同期は1億4371万ドル)に減少した。
Reata社の買収を通じて取得したスカイクラリス(Skyclarys)からの収益はこの四半期1億ドルに達した。小児用適応の投与量探索試験が進行中だ。
アルツハイマー病治療薬のレケンビ(Leqembi)発売では、第2四半期のグローバル市場内売上高が約4000万ドル(米国内の市場売上高は約3000万ドルを含む)となる加速した順次成長が実現した。
産後うつ病治療薬ザルズヴェ(Zurzuvae)の第2四半期の売上高は1億5000万ドルだ。
今後の見通し: 2024会計年度について、バイオジェンは2024年の調整後1株当たり利益(EBITDA)の予想を前回の15億ドルから15.75億ドルから16.25億ドルへ引き上げた。コンセンサス予想は15.58億ドルだ。
バイオジェンはまた、2024年の売上高の減少率については低単桁(先に見込んでいた低~中単桁より)としており、2024年のコア医薬品売上高については、新製品の売上高の増加により、MS製品の売上高のさらなる減少が相殺される見込み。
2024年について2023年と比較して、バイオジェンはオペレーティング収益が中単桁から10%を超える割合で増加し、オペレーティング利益率も中単桁から1桁の割合で改善すると予想している。
株価情報: 本日(木曜日)最終取引時点でBIIB株は1.96%下落の209.03ドルとなっている。
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