米国道路交通安全局(NHTSA)は、前面サスペンションの故障に関する懸念から、約7万5,000台のTesla Inc.(NASDAQ:TSLA)の車両にリコールを命じる調査を終了したと発表しました。
出来事調査の対象となった74,918台のテスラ車両には、いくつかの2015年から2017年モデルのModel Sセダンと2016年から2017年モデルのModel X SUVが含まれていました。
米国の自動車安全規制当局は、2020年11月に、Model SおよびXの特定のモデルイヤーの車両において、前面サスペンションのフォーリンクが故障するという43の苦情を受け、この件について事実関係を予備的に調査していました。
しかし、その後の調査で、車両の損失や制御不良を引き起こすような部品の故障事例は確認されず、結果として規制当局は調査を終了することになりました。
NHTSAの勧告調査終了という結果は、これらの車両に安全上の問題はないという意味にはならない、とNHTSAは述べており、必要に応じて対応していくと付け加えました。前面サスペンションのフォーリンクが故障している状態で運転を続けると、他の車両部品にもさらなる損傷をもたらす可能性がある、と規制当局は付け加えています。
また、2017年にはテスラは、調査中に特定されたフォーリンクの故障のうち75%を網羅していない一部の車両に故障したフォーリンクを交換する消費者向けの通報書を発行していました、とNHTSAは述べています。
水曜日、NHTSAは、EV大手であるテスラが、調査中のフォーリンクに装備されたすべての車両を対象に、この通報書の条項を拡大することも勧告しました。
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写真提供:Tesla