YouTubeで164億回の視聴回数を記録した人気の子供向け動画「Baby Shark Dance(ベイビーシャークダンス)」だが、その制作会社であるPinkfongが得た収益は当初の予想よりもはるかに少ないものだった。
バイラルヒットの意外な実態
“Baby Shark Dance”は、10年近くにわたりAlphabet Inc.(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL)が所有するGoogleの動画共有サービスYouTubeで支配的な存在となっているキャッチーな子供向けソングである。YouTube内で最も視聴された動画である。
しかし、バイラルヒットの背後にいる韓国の企業Pinkfongは、その動画の知名度が示唆するほどの収益を上げていないとWall Street Journalは報じた。
昨年、同社はYouTubeからの収益を含めて約6700万ドルの売上高を計上し、そのうち営業利益は約1300万ドルだった。
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YouTubeの規約が子供向けコンテンツの収益を制限
視聴数と収益の格差は、YouTubeの厳しい「子供向け制作」規約によるものである。
2019年、子どものオンラインプライバシー保護法に関する米連邦取引委員会との和解に伴い、YouTubeは子供向け動画へのパーソナライズ広告を禁止し、コメントや通知を無効にして収益化を大幅に制限している。
ボストン大学の研究者であるガレット・ジョンソン氏は、これらの制限がなければ「Baby Shark」はPinkfongに2〜3倍の収益をもたらした可能性があると推定している。
世界的な現象
この曲は25か国語で利用可能で、世界中の視聴者を惹きつけており、特にアメリカが最多の視聴数を記録し、ブラジルが最も多くの「いいね」を獲得している。
2019年にIPOを見送ったPinkfongだが、今週火曜日の午前中の取引で、韓国の証券取引所Kosdaqに上場し、株価は約37%上昇して1株約36ドルとなり、同社の時価総額は5億400万ドルに達した。IPOによる資金調達により、Pinkfongは2028年までに3つの新タイトルを計画するなど、新たなコンテンツへの投資を進めている。
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