13日、アメリカのトランプ前大統領が選挙集会での演説中に銃撃されて右耳を負傷した。捜査当局はトランプ氏に対する暗殺未遂事件として捜査を進めている。容疑者の男はシークレットサービスによって即射殺、動機の解明には至らなかった。事件がアメリカ社会に与えた衝撃は大きく、秋の大統領総選挙にどのような影響を与えるのかにも関心が集まっている。
トランプ氏は銃撃後、民衆に向かってガッツポーズを掲げ、最後までトランプ流のパフォーマンスを見せた。
銃撃で右耳を負傷したトランプ氏は、その場にしゃがみ込んだ後に、シークレットサービスに取り囲まれながら舞台を後にした。「トランプ氏は元気だ」とトランプ陣営はメディアに回答している。
銃撃を受けたにも関わらず、トランプ氏は一命を取り留めた。集会に参加していた一人が死亡、二人が重傷を負う形となった。捜査にあたっているFBI(=連邦捜査局)の担当者らは記者会見にて、トランプ氏に対する暗殺未遂事件として立件する方針を発表した。
容疑者の男は会場の外にある建物の屋上から発砲したとのことだ。FBIによると、トランプ氏殺人未遂事件の容疑者としてトーマス・クルックス氏(ペンシルベニア州在住の20歳)をその場で射殺した。事件を受けて、共和両党から銃撃事件を批判する声明が相次ぎ、バイデン氏も「このような非人道的な暴力事件は容認できない」と批判した。
日本人として忘れることができない安倍元総理銃撃事件(奈良県)も同月7月に発生している。関連性はないかもしれないが政治活動における非人道的な暴力事件が継続しないことを祈りたい。