BCAリサーチのチーフグローバルストラテジスト、ピーター・ベレジンは木曜遅くにX(旧Twitter)にポストし、ハイパースケーラーとして知られる主要なクラウドおよびAIインフラ企業は、2030年までに2兆5000億ドルを超えるAI資産を抱える可能性があると述べた。
ベレジンは通常の20%の減価償却率に基づき、これらの企業にはビッグテックの名前、すなわちマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)、グーグルの親会社であるアルファベット(NASDAQ:GOOG)、アマゾン(NASDAQ:AMZN)が含まれるが、これらの企業は今後10年の後半に年間約5000億ドルの減価償却費を計上する見込みである。
減価償却費は利益を上回る可能性
ベレジンは、そのようなレベルの減価償却費は2025年に企業が予想する利益の合計額を超えるだろうと指摘した。このことは、現在のAI投資のペースの持続可能性に疑問を投げかけている。
ベレジンの予測は、木曜日にウォール街を波乱が襲いテクノロジー株を押し下げた後になされた。
投資家の楽観論は、(NASDAQ:NVDA)の力強い利益(https://www.benzinga.com/markets/earnings/25/11/48963515/nvidia-q3-record-revenue-as-blackwell-demand-surges-huang-says-ai-is-going-everywhere)を和らげたが、これは人工知能企業の高い評価に対する懸念の再燃と、アマゾン、メタ(NASDAQ:META)、オラクル(NYSE:ORCL)が必要とするデータセンターへの投資の急速なペースによるものである。
ナスダック総合指数は序盤の急騰の後、2.2%下落して取引を終え、S&P 500は1.6%下落した。この弱気相場は金曜日のアジアにも波及し、主要な株価指数は軒並み下落した。
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音楽が流れたら踊るしかない
それでも、あるユーザーが「数字がこれほど不利に見えるのになぜ企業は投資を続けるのか」と質問したのに対し、ベレジンは「音楽が流れているなら踊り続けなければならない」と答えた。
他のユーザーは彼の見通しに賛否が分かれた。ある者はAIの収益成長が鈍化すれば減価償却費がマージンを圧迫する可能性があると主張したが、また別の者はハイパースケーラーは設備のライフサイクルを延長したり、財務上の影響を軽減するために古いハードウェアを計算負荷の低いタスクに転用したりできると指摘した。
ベレジンの予測は、AIの軍拡競争が投資家の予想以上に大きな会計上の負担を伴う可能性があるという懸念に新たな視点を加えた。
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