1月16日(木)米国市場は、企業決算と経済データを評価し、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き下げペースの鈍化の可能性を検討する中で、下落して終了した。
経済指標によると、12月の米小売売上高は前月比0.8%から下方修正された前値0.4%を下回し、予想値0.6%も割れた。1月11日に終了した1週間の初期失業保険申請件数は14,000件増の217,000件となり、210,000件の予想を上回った。
S&P500指数はほぼ全てのセクターで上昇し、公共事業、不動産、工業が牽引となった一方で、情報技術と通信サービスは大幅安で引けた。
ダウ工業株30種平均は0.16%下落し、43,153.13で終了、S&P500は0.21%低下し5,937.34で終了、ナスダック総合指数は0.89%下落し19,338.29で引けた。
アジアの今日の市場動向
- 日本の日経225は0.41%下落し、38,438.00で終了。輸送、自動車部品、製薬が駆動要因となった。
- オーストラリアのS&P/ASX200は0.20%減の8,310.40で終了、金融、電気通信サービス、A-REITセクターで大幅下落。
- インドのNifty50は0.47%下落し23,203.10で終了、Nifty500は0.17%減の21,678.30で引けた。
- 上海総合指数は0.18%上昇し3,241.82で終了、深セン総合指数は0.31%上昇し3,812.34で引けた。
- 香港ハンセン指数は0.31%上昇し19,584.06で引けた。
ヨーロッパ株式市場 05:30AM ET
- ヨーロッパSTOXX50は0.64%上昇。
- ドイツのDAXは1.03%上昇。
- フランスCACは0.88%上昇。
- 英国FTSE100指数は1.05%上昇して取引されている。
コモディティ 05:30AM ET
- WTI原油は1バレルあたり78.25ドルで0.54%上昇、Brentは1バレルあたり81.58ドルで0.37%上昇して取引されている。
- 米国のロシア制裁、需要の回復期待、寒冷地での天候などを受け、原油価格が上昇し、4週間連続で大幅上昇した。イエメンと製油所データへの懸念が和らいだものの、原油価格は上昇続けている。
- 天然ガスは1MBtuあたり2.94%減の4.134ドル。
- 金は1オンスあたり0.75%減の2,730.41ドルで取引がなされている。銀は1.46%減の31.270ドル、銅は0.09%上昇の4.4452ドルで取引を終えた。
米国先物市場 05:30AM ET
ダウ先物は0.29%上昇、S&P500先物は0.33%上昇、ナスダック100先物は0.42%上昇した。
外国為替市場 05:30AM ET
- 米ドル指数は0.09%上昇の109.04で推移した。米ドル/円は0.24%の上昇で155.69、米ドル/豪ドルは0.11%上昇の1.6116で推移した。
- 米ドルは底堅い動きを見せているが、6週連続での上昇は打ち切られる見込み。米国の利上げ期待と日本の潜在的な利上げにより、プレッシャーがかかっている。
写真=シャッターストック/Pavel Bobrovskiy