米国株式取引所(NYSE)に上場するArista Networks Inc(Arista Networks)の第4四半期決算発表が、2月15日に行われる見通しだ。ウォール街は、同社が取引所の営業時間終了後に発表する予定だが、その際には1株当たり57セント(約6482円)の調整後利益と約19億ドル(約2兆1638億円)の売上を見込んでいる。
この1年間で同社の株価は64.67%上昇し、年初来では4.40%下落している。
ダビッド・テッパー氏、Aristaの株式を売却
Aristaの第4四半期決算発表に先立ち、ヘッジファンドマネージャーのダビッド・テッパー氏が率いるAppaloosa LPは同社の株式保有から撤退し、最新の13F報告書によれば、そのポジションを完全に売却した形となった。この動きは、半導体保有の削減と、他のテクノロジーおよび産業銘柄への賭けの増加を兼ね備えたポートフォリオ全体のリバランスの一環。
このファンドの撤退が必ずしもArista Networksの基本的なファンダメンタルズを反映しているわけではないが、これにはリスク志向やセクター嗜好に関する変化が示唆されており、同社の今後の決算発表にさらなる興味が持たれることとなった。
それでは、Arista Networksの株式についてグラフがどのような示唆を与え、現在のウォール街の見通しとどのように照らし合わせるのか見ていこう。
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第4四半期の決算を前にしたArista Networksの悲観ムード
同社の株価は110.67ドルで推移しており、5日、20日、50日のキー指数移動平均(EMA)よりも低い水準で推移している。この持続的な売り圧力は、今後のより大きな下落リスクを示唆している。
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さらに、同社の株式は113.47ドルの8日間単純移動平均線(SMA)、115.02ドルの20日間SMA、113.36ドルの50日間SMAよりも低い水準で推移しており、これらの要因が悲観的なテクニカルセットアップを補強している。しかし、Aristaの株式は94.55ドルの200日移動平均線(SMA)より上にあり、長期的なサポートが保持されていることを示している。
モメンタム指標も引き続き弱気を指し示している。移動平均収束拡散(MACD)指標はマイナス0.80であり、弱気のトレンドを示唆している。一方で、相対力指数(RSI)は46.71で、株式が売られすぎているというシグナルを示しているものの、まだ過度な水準ではない。
一方で、短期間のシグナルは引き続き弱気であるが、株価が200日SMA付近でサポートを見つけられる可能性がある。投資家は、Aristaの株式が主要な移動平均を回復できるか、売り圧が続くことで新たな下落リスクが示されるかどうかを監視する必要があるだろう。
Arista Networksのアナリストは上昇5%を予測
格付けとコンセンサス予想:現在Arista Networksの株に対するコンセンサスアナリストレーティングは「Buy」の格付けで、株価予想は1株あたり282.78ドル。Rosenblatt、ゴールドマン・サックス、Evercore ISIの最新アナリストレーティングによると、Arista Networks株には1株あたり115ドルの平均目標株価で5%の上昇余地がある。
株価の推移:金曜日の取引の終値時点で、Arista Networksの株価は106.87ドル(約1万2151円)で、2.62%下落している。
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